学校選びのポイントは?
さて、いくつもの学校を調べたり見学したりしていると、いざ受験させたいと思う学校を決めるのに悩んでしまうこともあるかもしれない。そんなとき、野倉さんが教えてくれた下記のポイントを参考に学校ごとに比較してみるといいだろう。
教育方針や校風、学校の雰囲気は見ていても、給食の有無や学童などの詳細は確認していないこともあるかもしれない。しかし、これこそ共働き家庭には大事な点だと野倉さんは話す。
「これらのポイントの基準は、家庭によって違うと思います。ただ、共働きとなると、給食がなくて毎日お弁当というのは避けたいという人もよく聞きますので、事前にチェックしたいですね。最近では学童などアフタースクールや放課後ケアを行う私立小学校が増えています。また通学時間は、小1から通うので1時間以内なら許容範囲かと思いますが、それ以上になると何かあったときの児童引き取りや帰宅の安全面などでも不安が残るかもしれません」
さらに、入試方法が子どもに合っているかもチェック項目の一つ。
「ペーパーテストを重視なのか、面接や行動観察を重視なのかは学校によって異なります。食事を食べるところを見る学校もあります。この入試方法を知って対策を練ることはもちろんなのですが、それが自分の子の良いところを見てくれる学校なのかをチェックすることが大事です。もっと良いところがあるのに、それを出せない苦手な方式を採用している学校ということは、その学校が欲しいと思う子とわが子の性格が合っていないということなのかもしれないですよね。そうした目線からも試験方法を確認してみてください」(野倉さん)
わが子の良いところを評価してくれる学校こそ、子どもが伸び伸びと成長できる学校かもしれない。
受験に向けたスケジュールって?
小学校受験を考えている多くの家庭が本格的に準備を始めるのは、入試の約1年前の年中の11月ごろから。情報収集や説明会への参加を考えると、年中になったくらいからリサーチを始めておくと安心だろう。
1年間という準備期間が必要になるのは、ただ勉強だけではない様子。