「パパ、逆上がりを教えて」「ママ、縄跳びがうまく跳べないんだけど」──小学生になると子どもからそんな相談を受けるようになります。「よし、まかせろ!」……とは言ったものの、子どもにどう教えればいいかよくわからない。そんなパパママに送る運動特集。前回は、子どもに運動を教える時の基本姿勢を聞いた上で、跳び箱に挑戦しましたが、今回チャレンジするのは「縄跳び」です。

【パパと子どもの運動教室特集】
第1回 跳び箱に挑戦! 「コツを知ったからすぐ上手になるとは思わないで」
第2回 縄跳びは小さな目標『スモールステップ』の積み重ね ←今回はココ
第3回 逆上がりは、早くから取り組むほうがすんなりできます

腕を肩から上手に回せない子が増えている

 体育が苦手な人を積極的に受け入れるという体育の家庭教師集団「スタートライン」。注目の体育塾に指導を受けながら、パパママに役立つ運動の知識をお伝えする特集【跳び箱、縄跳び、逆上がり:秋の運動特集】。第2回のテーマは「縄跳び」です。

「縄跳びを習いに来る子もかなりいます。そしてそのほとんどがまったく跳べない子ですね」

 こう語るのは先生役をお願いしたスタートラインの大岡元さん。なんでも、縄跳びを「跳ぶ」以前に、縄を上手に回せない子が少なくないそうです。

「キャッチボールをする子が減った影響もあるのでしょう。腕を肩から上手に回せない子がかなりいます」

 縄跳びというのは、まずは肩から回すことから始まるそうです。そして上達に従って、その場所が肘、手首の順に変わっていくのだとか。

「最初は肩を中心に回します。そのうち、肘、手首と回す場所が変わるのは、そのほうが早く回せるから。うまくなるにつれて、それがわかってくるのです。このように縄を回すことも難しいうえ、これに跳ぶという動作が加わるのが縄跳び。想像以上に、難しいことを要求している運動なのです」

 子どもに「縄跳びができない」と相談されたら、例え自分はできるとしても「縄跳びは想像以上に難しい」と思った方がいいのですね。そして縄跳びを使わずに、肩を回すことを指導してみてください。

 さて、このように思いのほか高度な縄跳び、我が息子は「前回しはできるけど、二重跳びができないから挑戦したい」と、先生に申告していました。そこで、まずはどの程度、跳べるかその実力を見ることに。