腕を肩から上手に回せない子が増えている
体育が苦手な人を積極的に受け入れるという体育の家庭教師集団「スタートライン」。注目の体育塾に指導を受けながら、パパママに役立つ運動の知識をお伝えする特集【跳び箱、縄跳び、逆上がり:秋の運動特集】。第2回のテーマは「縄跳び」です。
「縄跳びを習いに来る子もかなりいます。そしてそのほとんどがまったく跳べない子ですね」
こう語るのは先生役をお願いしたスタートラインの大岡元さん。なんでも、縄跳びを「跳ぶ」以前に、縄を上手に回せない子が少なくないそうです。
「キャッチボールをする子が減った影響もあるのでしょう。腕を肩から上手に回せない子がかなりいます」
縄跳びというのは、まずは肩から回すことから始まるそうです。そして上達に従って、その場所が肘、手首の順に変わっていくのだとか。
「最初は肩を中心に回します。そのうち、肘、手首と回す場所が変わるのは、そのほうが早く回せるから。うまくなるにつれて、それがわかってくるのです。このように縄を回すことも難しいうえ、これに跳ぶという動作が加わるのが縄跳び。想像以上に、難しいことを要求している運動なのです」
子どもに「縄跳びができない」と相談されたら、例え自分はできるとしても「縄跳びは想像以上に難しい」と思った方がいいのですね。そして縄跳びを使わずに、肩を回すことを指導してみてください。
さて、このように思いのほか高度な縄跳び、我が息子は「前回しはできるけど、二重跳びができないから挑戦したい」と、先生に申告していました。そこで、まずはどの程度、跳べるかその実力を見ることに。