時間当たりで見ると、収入はそれほど変わらない
株式会社KEY ROLE代表取締役の兼吉ともこさん
「子どもが小さい間のワーママ転職では、年収が下がることが多いです」と、キャリア女性のための会員制転職サービスLiBz CAREER(リブズキャリア)を運営している、株式会社リブ代表取締役の松本洋介さんも、人材紹介や転職紹介を行う株式会社KEY ROLE代表取締役の兼吉ともこさんも口をそろえます。
ただし「育児との両立を目的に、労働時間を軽減するための転職が多いので、年収は下がるように見えるけれど、時間当たりの収入として考えるとそれほど変わっていないはずです」と松本さん。「一年間時短で働き、その後フルタイムにする方は、転職前と転職後のフルタイムの年収を比較した場合、少し上がっているというケースもあります」(松本さん)。
DUAL読者のワーママを対象にしたアンケートでは、ワーママとして転職して年収が上がった人は全体の45.2%で、年収が下がった人の35.7%よりも約10ポイント多いことが分かっています。
(アンケートについては、記事「ワーママの8割が『転職を考えたことがある』」「ママであることは、やっぱり転職に不利?」を参照)
ただし、年収が上がった場合も下がった場合も増減の幅は100万円未満という人が最多。「ワーママ」とひとくくりにしても、収入には本人の希望以外にも年齢やスキル、勤務時間や仕事の難易度など、様々な要因が影響するため、「ワーママは子育てに軸足を置くために、年収を下げてもよいと考える傾向にある」と一概には言えないようです。
次ページから読める内容
- 「子どもが小さいうちは年収を下げ、子どもと過ごす時間を増やしたい」
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