ハムチーズトーストも絶品!

 続いてチーズトーストにチャレンジしてみた。筆者は学生時代に欧州を旅行した際に、フランス・パリのカフェで食べた「クロック・ムッシュ」に衝撃を受けた。ハムとチーズを載せただけの何の変哲もないパンだ。しかしその味わい深さというか、味が凝縮された感じは、それまでにも、またそれ以降も味わったことのないものだった。日本に帰ってきてからお店で食べたことはなかったが、家で試してみても同じような感動を味わうことはできなかった。ということで、チーズトーストモードでクロック・ムッシュ(要はハムチーズトースト)を焼いてみることにした。

 こちらは4~5分(冷凍の場合は+1分)で焼き上がる。パンにバターを塗ってハムを載せ、チーズを載せてから焼いてみる。もちろんその前に5ccの水を入れることを忘れてはならない。ここがほんのちょっとだけ面倒なところだ。

 スーパーで買った安いパン、スーパーで買った一番安いハム、スーパーで買った安いチーズで作ったのだが、こちらもなかなかの出来だった。およそ四半世紀も経過した思い出の味には、“思い出補正”もあって届かないものの、外はサクッと中はジューシー、とろけるチーズとハムのハーモニーが何とも心地よい。

チーズトーストモードで5分かけてハムチーズトーストを焼いたところ
チーズトーストモードで5分かけてハムチーズトーストを焼いたところ

フランスパンもクロワッサンも焦げ目なしでちょうどよく焼ける

 トーストもチーズトーストもかなりおいしく感じたが、ここまでは一般的なトースターでもそこそこできることだ。続いては、一般的なトースターでは焼くのが難しいフランスパンとクロワッサンにチャレンジしてみよう。フランスパンは厚めに切ることが多いため、クロワッサンと同様に焦げやすい。上はヒーターに近くて焦げてしまうが、中までは温まっていないということも少なくない。うまく焼くためにはアルミホイルでくるんだりするのがいいそうだが、バルミューダ・ザ・トースターはそのままで焼くことができる。

 先ほどと同様に水を5cc入れ、フランスパンをセットする。ここでは試しに自家製のガーリックバター(バターにガーリックパウダーとパセリを混ぜたもの)を塗ってみた。調理時間の目安は3~4分(冷凍の場合は2分追加)だ。

 こちらもやはり見事に焼き上がった。焦げ目を付けるかどうかは好みだが、外はカリッと、中はふんわりとしたフランスパンを熱々で味わえた。

自家製のガーリックバターを塗ってフランスパンを焼いたところ
自家製のガーリックバターを塗ってフランスパンを焼いたところ

 クロワッサンの調理時間の目安は3~4分で、冷凍の場合は2分追加する。こちらも焦げ目が付くことなく、中までしっかりと熱々に仕上がっている。サクサクした食感と、かむとじわっとバターがにじむクロワッサンならではの味わいを存分に楽しめた。

こちらはクロワッサンをクロワッサンモードで3分半かけて焼いたところ。見た目には全く変わっていないが、中までしっかりと火が通っていた
こちらはクロワッサンをクロワッサンモードで3分半かけて焼いたところ。見た目には全く変わっていないが、中までしっかりと火が通っていた