子どもが遊べるスペースは意外にある

自然の中で子どもは大喜び 水着持参が正解!

 移動の途中、息子がすかさず見つけてテンションアップしたのは、会場内をせせらぐ小川。

 大人も子どもも足を水に漬けたり、水鉄砲で水をかけ合ったり、シャボン玉をふいたり、気ままに遊んでいます。子どもの水着セット、持ってきて正解でした! ここで1時間ほど遊びました。初めて会った人同士も笑顔を交わし合い、無邪気な子どもに対しても寛容に対応してくださる方が多いように感じます。きっと、自然と音楽がもたらす開放感というマジックなのでしょう。

 子どもが楽しめるスペースはまだまだありました。その最たるものがズバリ「KIDS LAND」。森になじむように木材で作られたアスレチックスペースやハンモック、ミニメリーゴーラウンドから駄菓子屋さんまでの充実ぶり。時間を決めて紙芝居のイベントや、子ども達だけの楽器演奏会も実施されていました。さらに、入口から最も遠くにある広場まで足を延ばせば、ボウリングなどゲームを楽しめる遊び場も。

 ここはもはや、音楽を楽しむというより、何日いても飽きないレジャーランド! でも、どこで何をしていても、風に乗って遠くから音楽が聴こえてくるのが何とも心地よく感じます。会場地図を広げては「次はこっちに行く!」と目を輝かせている息子を見て安心しました。

 ここでハッと気づきました。前回の5年前に行った時とは何かが違う…と感じていた違和感。それは、”子連れフジロッカー”の多さです。5年前にはほとんど見かけなかったバギーや抱っこひもを携えた家族があちこちにいます! 0歳児と見られるベビーもちらほら。やっぱり「親子参加が増えている」は本当だったようです。会場内には、おむつ替えなど赤ちゃんのお世話ができる「プライオリティーテント」も設置されていました。

 そして本来の目的である音楽も満喫すべく、お目当てのアーティストのステージに間に合うように、ゆとりある行動を。

トイレと食事には要注意

トイレに30分並ぶことも 急なおしっこに慌てる

 注意すべきがトイレと食事で、どちらもやっぱり混みます。トイレは随所に簡易型トイレがずらーっと並んでいますが、タイミングによっては30分ほど並ぶことも。子どもは急に「おしっこ!」と言い出すので早めに誘って行かないといけません。しかも、“和式”がメーンなので、特に女の子の場合は事前の訓練はしておいたほうがよさそうです。食事はカレー、ステーキ丼、ラーメン、雑炊、タコスなど、各国の料理が楽しめる屋台がわんさとあるので、子どもも飽きずに楽しめたようです。

 初日は疲れが出過ぎないよう、私と息子は早めにホテルへ。お風呂に入ってすぐに就寝。夫は23時頃まで「FOO FIGHTERS」のステージを楽しみ、ご機嫌で戻ってきました。

盲点は防寒具

山の中は冷え込み要注意! 長袖は必須

 2日目以降は「MUSE」や「NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS」を観たかったので夜まで会場にいましたが、その時に役立ったのが“防寒具”。

 山間なので日が暮れると急に冷え込むため、長袖は必須です。起毛素材の温かいブランケットも役立ちました。日中の暑さ対策のために、帽子、サングラス、日よけ用のタオルなどは大人も子どもも必須で、さらに夕方以降の寒さ対策も必要。荷物はかさみますが、体調を崩してはどうにもならないのでマストです。

夜の会場で「NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS」を観られて大満足。OASIS時代の名曲『Whatever』のイントロが始まると、観客は総立ち。夜空に響く大合唱に!
夜の会場で「NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS」を観られて大満足。OASIS時代の名曲『Whatever』のイントロが始まると、観客は総立ち。夜空に響く大合唱に!