世界のパワフルなワーキングマザーを紹介するこの連載。今回は、アメリカ有数のIT企業グーグルの傘下にあるYouTubeのCEO(最高経営責任者)、スーザン・ウォジスキさんです。1990年代の終わりに入社後、グーグルの急成長に貢献し、2014年2月に現職に就任。急成長企業のトップでありながら、46歳で5人目の子どもを出産するために昨年末より産休を取りました。その際、アメリカ国内で遅れている子育て制度の状況や、企業が働く親をサポートする意義をメディアなどで広くアピールして話題となりました。子育て支援の前例がない会社でいかにして家庭と仕事を両立させ、困難をどう乗り越えてきたのかなどを積極的に語りながら、働く女性達を温かく見守る姿が好感を集めています。

 有給の産休は、ビジネスにとってプラスになる――

 こんなタイトルで昨年12月、米経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』に寄稿した、動画共有サイト「YouTube」のCEO(最高経営責任者)、スーザン・ウォジスキさん。そのとき、46歳で妊娠8カ月。5人目の子どもの出産準備で休暇に入るタイミングだった。「私の家族やキャリアにとって、産休はとても貴重な機会だけれど、“特権”だとは思っていません」(同紙)

周到に計画し過ぎないことが大切

 むしろ、アメリカでもっと多くの人が当然の権利として産前産後休暇を取れるように社会が変わってほしい、というのがスーザンの願いだ。女性の社会進出が目立つアメリカだが、実は有給で産休が取れる企業は一握りでしかない。スーザンはできるだけ産休は個人の事情に合わせて柔軟に復帰時期を決められるようにすべき、という考えもあり、自身の復帰時期については非公開とし、代理のCEOを置くこともしなかったという。

 国連のILO(国際労働機関)によれば、政府による有給での産休の法規定がない国は先進国で唯一アメリカだけ。途上国も含めた調査対象の185カ国のなかでも、パプアニューギニアとアメリカのみだ。こうした現状をふまえ、スーザンは著名企業のトップとなった今、産休を取る姿を広く知ってもらうことが大切だと考えているのだ。


5人目の子どもの出産を控えたスーザン。グーグルの幹部と。2014年11月(写真:ロイター/アフロ)

次ページから読める内容

  • グーグルの16番目の社員として入社
  • 毎晩午後6時に帰宅して夕飯を一緒に食べる
  • ワーキングマザーのため、社内制度を次々に改革

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