意外と知られていない熱中症対処法。いざというときは救急へ

 熱中症は重症度によって3つに分類されます。

【Ⅰ度】
めまい・立ちくらみがある
筋肉痛やこむら返り(脚がつる)がある
汗が拭いても拭いても出てくる
【対処法】涼しく風通しのいい場所に移し、安静にして体を冷やす。経口補水液を補給する

【Ⅱ度】
頭痛、吐き気、嘔吐
体がだるい(倦怠感・虚脱感)
【対処法】Ⅰ度の対応にくわえ、必ず誰かがそばで見守り、症状が改善しなければすぐに病院へ

【Ⅲ度】
意識がない
痙攣が起こる
呼びかけに対し反応がおかしい
真っすぐに歩けない・走れない
高い体温である
【対処法】Ⅰ度、Ⅱ度の対応をしながら、すぐに救急車で病院へ
(*Ⅱ度以上は症状が重篤なので、Ⅰ度の段階で対処することが大切です)

 家庭でできるケアを心がけ、いざというときは躊躇せず、救急へ。熱中症は防げる病気ですが、甘く見てはいけない病気であると聞きます。子どもや高齢者をはじめ、ひとりでも危ない目に合う方が減っていくように、みんなが知識を持ち、見守っていくことが大切だと思います。


(写真はイメージです)

 大量に汗をかいたときに、経口補水液を摂るといいことはだいぶ知られるようになってきましたが、水や麦茶、ナトリウム濃度が低めのスポーツドリンクで解決できるという誤解がいまだあります。大量に汗をかいた後は体内の塩分も同時に失われているため、「脱塩水症」を引き起こすリスクがあります。体内の塩分の減少は熱中症を憎悪させる危険もあります。もちろん、通常の水分補給は水や麦茶でも十分ですが、大量に汗をかく前後は経口補水液を利用するのがいいでしょう。経口補水液の成分は点滴と同じ。短時間にぐびぐびと飲むものではありません。少しずつ飲むようにしましょう。

 意外と知られていないのが、“事前に”水分補給をするという予防対策。「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」のメルマガにもあるように、運動前や、あきらかに熱中症が心配される環境下が予想されるときには、1〜2時間前からの水分補給が効果的です。サッカーや剣道、空手などを習っている保育園っ子たちも多くいることと思います。防げる努力で防ぎ、十分に気をつけていけたらと思います。

※(出典)かくれ脱水JOURNALしろうジャーナル

(ライター/中島夕子)