浮力体を投げるときは、まず相手に声をかけて注意を引く

 浮く練習が終わったら、次は「3分間、浮く」テストです。最後まで浮けた児童は、23人中17人。なかには背浮きができない児童もいましたが、その児童には、田村さんや松本さんが腰や背中を補助し、浮く手助けをしながら浮く感じを体験させていました。

浮けなかった児童の腰や背中を補助し、背浮きの感覚を体験させている田村さん
浮けなかった児童の腰や背中を補助し、背浮きの感覚を体験させている田村さん

 最後に、プールサイドから落ちてすぐ背浮きをする練習をしました。このとき、児童は二人一組に分かれ、片方は背浮きをする役、もう片方は空のペットボトル(浮力体)を投げてパートナーを助ける役をやりました。

 浮力体を投げるときは、注意すべきポイントが2つあります。1つは、投げる前に音を出して、浮いている児童に「これから投げるよ!」と知らせること。もう1つは、アンダースローで投げるということ。この2つのポイントを守りながら浮力体を投げれば、溺れている人に浮力体を渡しやすくなり、浮く手助けができます。

ペットボトルのような浮力体を投げるときは、相手の体に当たらないよう注意しながら、アンダースローで投げる
ペットボトルのような浮力体を投げるときは、相手の体に当たらないよう注意しながら、アンダースローで投げる