私が5年前にやめた会社でディレクターをしている知人から、久々にショートメールが届いた。

「勤続20年表彰で、あなたの同期の社員が社報に載っていたよ。入社式のときの写真も同時に掲載されていたのだけど、あなたも真ん中に写っていた。でも名前は(小島慶子)って( )つきだったよ」

入社したあの頃のわたしは…

 おお、勤続20年表彰! 社報に毎年載るその写真にはベテランたちが写っていて、へえあの人とあの人は同期だったんだ! とか、若い頃はこんな髪型だったのか…とか、なかなか見応えのあるものだった。ついに、私たちの番が来たのか。今のフォトショップの技術なら入社式の写真の真ん中から私を消して、当時の人事部長とか社長の写真を合成することもできただろうに、そうせずにいてくれたことに少しホッとする。

 

 きっと私はパンパンの顔に髪は暑苦しいソバージュで、新人らしさのかけらもないふてぶてしい顔で写っているはずだ。同期の男子に「おまえ、アマゾネスみたいだな」と言われたのを覚えている。

 猛々しいピンクのツイードのジャケットを着て、ミニスカートから太い脚を出していた。採用時から7キロ太っていたので人事部には「詐欺だ!」と言われ、悔しかったので「ひと月で5キロ痩せる」と誓約書を人事部長の後ろの壁に貼りに行った。どうかしている。今考えてもやはり、人との距離の取り方がおかしい。

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  • 遅まきながら気付いた私に、チャンスをくれた仲間たち
  • 最後まで空気を読めずに辞表

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