無農薬や国産じゃなくても、安心できる食材の選び方や食べ方とは?
私も時々、無農薬や減農薬野菜を扱っているお店に行ったりするのですが、やっぱり安全性が高そうな食材は金額も高くて……。毎日のことなので、主婦としてはそんなにしょっちゅう高いものばかり選ぶのは難しいなと思っていたんです。
でも今回、「食の安全」の専門家の垣田達哉さんや「やさい塾」の内田悟さんにお話を伺って、無農薬じゃない普通にスーパーに売っているお野菜でも、選び方や食べ方に気を付けることによってリスクを減らせることが分かって、とっても勉強になりました。
例えば、内田さんから教わったのは、旬の野菜を選ぶようにすること。旬の野菜は、育つ過程で肥料や農薬が入ったとしても、自分達で必須アミノ酸を作って、自ら不要なものを排出する力があるんだそうです。反対に、旬ではない冬のピーマン(本来は夏野菜)とか、夏の大根(本来は冬野菜)とか、季節のものでないお野菜というのは肥料や農薬を大量に使って育てられている可能性があるようなのです。
そういう意味では、無農薬や産地にこだわり過ぎなくても、旬の野菜を選ぶことが一つの指針になりそうですね。それに旬のお野菜って見た目にも生き生きしているし、何より味が濃くっておいしいですもんね! 食べると元気が出てきそうです。
私も、普段スーパーで食材を買うときに、なるべく季節を意識してはいましたが、まさか、トマトの旬が「春」だとは知らなくて。ずっと夏野菜だと思っていたので、夏にトマトをたくさん食べていました(笑)。野菜って身近な食材ですが、意外と知らないことがいっぱい! これからは旬の食材について、もっと勉強してみたいと思いました。
そして、垣田先生からは、野菜や果物を食べる前に「しっかり水洗いすること」が大切だと伺いました。最近の農薬は野菜や果物の表面(外側)に付いているため、流水で洗い流せば50%程度は落ちるそうです。洗い流せばそんなに落ちるんだ! と驚きました。よく野菜は皮ごと食べると栄養的にもいいと言われますが、もし農薬のリスクを減らしたいなら、皮をむいて食べるのがよさそうですね。
わが家では国産のさくらんぼだと高いので、よく輸入のアメリカンチェリーを食べるんですけど、表面の皮ごと食べるため、特に念入りに洗うようになりました。野菜も以前にも増して、しっかりと流水で洗うように。食事って毎日のことですし、食材にこだわるのは金銭的にも労力的にも負担がかかるもの。でも、こうして選び方や食べ方をちょっと工夫するだけで、より安全に近づけられると思うので、ぜひ毎日の食生活に取り入れられるとよいかなと思います!