ITベンチャーは代表自らイクメン中

 今回のイベントで印象的だったのは、ほとんどの参加者が、各企業代表ながら自身もイクメン真っ最中ということです。

 「会社の業務時間は11~4時。自分も、週3日はごはんを作って、子どもとお風呂に入り一緒に寝ている。また、週に1回はキャンピングカーで、ビーチなどに行って仕事をしているが、こうした話はこれまであまりできなかった。ここでは堂々とイクボス宣言できて、自分がやっていることをシェアできる」(ビズグラウンド 代表取締役社長 畠山友一氏)
 「朝は保育園の送迎でメリハリをつけ、夜は早く帰るファミリーファースト。社員も自分も子だくさんな会社で、先日は社員の家族も集めてバーベキューで楽しんだ」(スペースマーケット 代表取締役 重松大輔氏)

 部下の家族構成や、帰宅時間を把握しているかといった内容を聞く「イクボス度チェック」では、8点満点中、全員7~8点。川島氏は「旧来の企業では半分以下がほとんど。さすがに意識が高い。研修しなくてもいいくらい」と絶賛していました。

難しい「管理」と「評価」

 一方で、自社で進めていく上での障害や問題点を話し合った中からは、「働き方が多様なので管理が大変」「評価をどうするか」「クライアント側が変わらないと難しい」といった課題が出されました。

 管理の問題は、多様な働き方や、リモートでの業務指示や報告が増えるとマネジメント側の負担が増えるということがありますが、これはITベンチャーらしく、管理の仕組みやサービスを新たに開発していくことで解決できるのではないか、ということがあげられました。

 社員の「評価」については、誰もが納得する評価方法は、ITベンチャーに限らずどの会社にとっても永遠の課題。不公平感をなくす努力をし続けることのほか、「『評価システム』という言い方をやめて、社員ひとりひとり“その人を認め、成長を支援するサポートシステム”というコンセプトにすることで、社内の理解を高める」(マネーフォワード 代表取締役社長 辻庸介氏)といった工夫や事例が出されました。

 クライアントの問題は、仕事を発注する側もワークライフバランスに配慮したイクボス企業になってもらうことが一番。「大企業にも広めていきましょう。」(川島氏)。


IT系企業のイベントらしく手元にはPCが