私がたどり着いた、子育ての極意

 働くパパにとって、育児はその実力の見せどころです。細かな子育てテクニックについては様々な種類の書籍が出ており、私も何冊も読んでいます。それぞれ一長一短ありますが、それらの知識を基に、私がたどり着いた子育てについての結論は、ずばり子どもの環境を整えてあげることです。

 環境を整えるといっても、教育費に膨大なお金をかけることだけが環境を整えることではありません。私が子育てで特に意識しているのは、子どもの「生活リズム」を整えてあげることです。これは、お金のある・なしにかかわらず、親の意識次第でできることではないでしょうか。そして、実はこれこそが乳幼児の子育てにおいては、最も重要なことなのです。

 生活リズムが重要だという根拠の一つとして、睡眠時間や食事が脳の活力に大きく関係するというデータがあるので紹介します。「早寝早起き朝ごはん」をキーワードに陰山メソッドを発表した陰山英男さんの著書『娘が東大に合格した本当の理由』(小学館)には次のような一節があります。

 山陽小野田市のプロジェクトでも、このことははっきりデータで示されている。(中略) 国語・算数の学力、知能指数ともに「8~9時」に寝る子が最も高く、以降、遅くなるにしたがって下がっている。特に「12時以降」を見てみると、その下がり具合は顕著である。ただ、いくら早寝とは言っても、早すぎるのも良くない。これは多くの人間にとって、適切な睡眠時間というものが存在するということを意味する。

※『娘が東大に合格した本当の理由』陰山英男 著(小学館)より引用

 近年、ビジネスパーソンの間でも「朝活」など、生活習慣の見直しがブームになっています。子どもであれば、より顕著にその影響があるのではないでしょうか。

 生活リズムのベースとなる体内時計は、3歳くらいまでに出来上がるという説もあります。深夜の居酒屋やファミリーレストランで、幼い子どもがキャッキャッと遊んでいる姿を見ると、私はその子達の将来が心配になってしまいます。

 家庭の事情もあるでしょうが、「夜になったら寝る」ということは、私達親の意識次第でいくらでも徹底することができること。そのようなちょっとした生活習慣が、その子の体内時計を正しく機能させ、ひいてはその子の将来を形作っていく。親として、この事実を強く認識してほしいと心から願っています。