「輝きたい女性にチャンスを」を標語に、女性のライフプランナーの活用に意欲を見せているプルデンシャル生命。同社のライフプランナーの働き方、そして、「ママ」であることを活かしてライフプランナーとして業績を挙げている社員の事例を紹介する。

会社から与えられるノルマがない

<プルデンシャル生命保険株式会社> 

米国に本社を置く世界最大級の金融サービス機関、プルデンシャル・ファイナンシャルの日本法人として、生命保険業およびそれに付随する業務を手掛ける。設立/1987年 所在地/東京都千代田区 従業員数/4839名(2014年度末時点)


プルデンシャル生命保険・執行役員専務の阿野安雄さん

 「外資系生命保険会社の営業」という仕事に対しては「ノルマが厳しそう」というイメージを抱く人もいるかもしれない。しかし、実のところプルデンシャル生命には「会社から与えられるノルマ」は存在しない。あるのは「自己目標」のみである。

 ノルマを課さない理由について、執行役員専務の阿野安雄さんは「ノルマがあるとサービスのクオリティーが落ちる」と言う。

 「営業職員にノルマを与えると、お客様の利益だけを100%考えることが難しくなる。『自分のノルマ達成のためにお客様がいる』という状態にしてはいけない。ノルマに縛られず、お客様にフォーカスしてこそ業績につながると思います」

 「だから会社としての業績目標数値はあるものの、それを基に支社、営業所、ライフプランナーに数字を割り振ることはせず、自分自身で目標数値を立ててもらいます。個々に任せたことによって会社の業績目標が達成できなければ、それは本社が現場の人を成長させてあげられていないからだと捉えます。その場合はその原因を細かく分析し、適切な研修やトレーニングを行っていくのです」(阿野さん)

育休から復帰後、ライフプランナーとして高業績を挙げる


プルデンシャル生命保険・ライフプランナー・宮島妙さん

 こうした方針の下、月曜~金曜・9時~17時30分の勤務時間内のみで活動するワーママライフプランナーも、同社には複数存在する。4歳の娘を育てながら、高い業績を挙げている宮島妙さんにお話を聞いた。

 宮島さんは航空会社でキャビンアテンダント、後に大手海運会社で客船のフロントパーサーを務めた後、2007年にプルデンシャル生命に転職した。当時、既に結婚しており、いずれ子どもを持つことを踏まえると、これまでのように長期間家を空ける仕事は続けられないと考えたのだ。

 宮島さんにとって営業職は初めての経験。当初は「お客様から相手にしてもらえないのでは……」という不安もあったが、前職時代の同僚に保険の話をしたところ「聞けてよかった!」と感謝され、手応えを得た。また、保険の検討に向き合う人達が「家族」を思う姿、あるいは予期せぬアクシデントで生活が一変した人々の姿に触れ、人の人生をサポートすることにやりがいを感じたという。

 ライフプランナーを経て、営業所長を務めていた4年目に第一子を妊娠。所長のポジションにあって出産に臨む女性社員は、同社内で宮島さんが初めてだった。仕事を辞める気はなかったが、ロールモデルがいないという不安はあった。

 「不安に思う要素を一通り紙に書き出してみたんです。紙に書くことで冷静に眺めてみると、それらの不安のほとんどは自分の『思い込み』によるものでしかないことに気付きました。『前の会社ではこういうことは許されていなかった。こういう女性はいなかった』なんて、既存の概念に縛られていただけ。そこで視点を変えて『前例が無いということは、前例を作るチャンス』と捉え、うまくやり抜くための方法を考えました」(宮島さん)

次ページから読める内容

  • ママになったら、「ママ」のニーズが見えてきた
  • 育休中にマーケティング。新たな市場の開拓へ
  • 「マネジャーは上司ではなく、コーチである」
  • 子連れ出社をし作業に集中する間は、同僚に娘を遊ばせてもらう

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