こんにちは。女性活用ジャーナリスト・研究者の中野円佳です。「祖父母頼みのジレンマ」のテーマでお送りしている座談会の後編です(前回の記事はこちら)。祖父母にかなりの割合の育児を託している育休世代の方々。どのような懸念があるのでしょうか。

◆◆ 座談会の参加者を募集します! ◆◆
詳しくは記事の最後をご覧ください。

【今回の座談会参加者プロフィール】
Jさん 34歳、私大(文)卒。マスコミ。入社7年目に出産。夫も同業で多忙。
Kさん 36歳、国立(医)卒。医者。9年目、12年目で出産。夫は現在、大学院生。
Lさん 30歳、国立(理)卒。コンサルティング会社→4年目で産んで、復職後1年働いてメーカーに転職。夫は公務員。
Mさん 37歳、国立(法)卒。官庁。13年目で出産。夫は会社員。

サポートしてくれる親からは期待がかかっている?

中野円佳さん(以下、敬称略) 皆さんの実家が非常に協力的なのは、そもそも働くことを応援してくれているという土壌があってのことなのでしょうか。皆さんに対して、親からどのような期待がかかっていますか。

Jさん(以下、敬称略) 私は一人っ子で、母はずっと仕事をしていたこともあり、私がやりたければサポートしてくれるという姿勢です。できちゃった婚と分かったときも「絶対に産みなさい、何とかなるから」と。

Kさん(以下、敬称略) 父の仕事で海外が長くて母は専業主婦だったのですが、海外で専業主婦だと働く能力がないと思われるんですよね。母はそのときの「働きたかった」という願望を私に託している気がします。私が仕事を緩めようとすると、「諦めてはいけない、前線に立て」という感じなんですよね。「トーンダウンしろ」と言われても嫌だけど、期待されるのも大変です。一方で母は母親として完璧主義で、わが家は外食したことがないんです。

Lさん(以下、敬称略) レトルトとか使わないんですか。