パンツの選び方で脚の長さが変わって見える

 スーツ姿で肝心なのが、「パンツの選び方」です。今は股上の浅いパンツがトレンドの主流。ウエストがおへそより2~3cm下にくるのがベストです。ほら、後姿を見ても、お尻が上がって見えるので、脚長効果抜群。「おへそを隠したいから」と言って、左右の足の付け根にシワが寄ってしまっているのはNGですよ。必ず確認してくださいね!

 お話を伺っていると、ちょっとしたお出かけの日に着ていく服がないと嘆いている男性のお客様はよくいらっしゃいます。オンはスーツだけ、オフはダボダボリラックスコーデで過ごしているとその中間の、いわゆるオフの日のお出かけ用スタイルがワードローブに抜けてしまっているようなのです。

 上の写真のようなスタイルは、普段も職場でよく見かける着こなしですよね。ブルーシャツに紺のパンツ、ベルトと靴を茶色で統一してアクセントにしています。

 それでは、この普段のシャツスタイルを、プライベートのお出かけ用に変身させてみましょう!

 まずはこちら! 手持ちのグレースーツのジャケットを羽織ってみました。グレーと紺の組み合わせは上下逆にしても活用できる、定番のスタイル。これからスーツを作る予定の方は、ぜひ、ネイビーとグレーの「無地」を積極的に検討してくださいね。

 仕上げ技は、「チーフ」! フツーの白いハンカチを畳んで7mm見せただけなんです。この小さな技で、高級レストランや結婚式の二次会にも行けるスタイリングに大変身。

 こちらのスーツのジャケットはKさんにとってベストサイズです。ベストサイズかどうか判断する際にポイントとなるのはシャツののぞき具合。袖口から1cm、シャツがのぞくくらいが最適なサイズです。
 ちなみに、スーツに準じるのは紺色ジャケットとグレーのパンツの組み合わせ。ストライプではなく「無地」を選ぶと合わせやすく、重宝します。「そろそろファミレスを卒業して、ちょっといいレストランでお食事したいなぁ」なんてときにビシっと決まります!

チーフは男性のレフ版! 引き締め効果も

 次は、手持ちのベージュのカジュアルジャケットを羽織ってみました。ベージュのジャケットは少し袖が長かったため、折り返してバランスを整えました。ベージュのジャケットは、正式な場や目上の人に合う以外(フォーマルランク1~2の場合)のTPPO限定ですが、こなれ感も出るのでおすすめです。胸もとにはまたハンカチが! チーフは男性のレフ版。チーフを入れるだけで全体を引き締めてくれます。

 次は、もう少しカジュアルなジャケット活用術をご紹介。