飛行機は座席指定&ぐずり対策で乗り切ろう

 搭乗すると逃げ場が無い飛行機。特に赤ちゃんや小さな子連れは、機内で静かにしてくれるかヒヤヒヤもの。対策として、事前に座席の指定はしておきたいところ。ウェブ上で並び席が無くても、子ども連れのサポートデスクで対応してくれるエアラインもあります。飛行機の乗り降りが便利なのは前方の席、乗り物酔いが心配なら揺れの少ない翼付近の席。後方は満席でなければ空席が比較的多く穴場でもあります。私は一人で子どもと移動するときには、客室乗務員の手を借りたり、席を立ったりしやすい通路側を指定することが多くありました。子どもが景色などを楽しむようになると、窓際を指定し空の旅を写真に残す……なんて選択肢も。昨年から法律が変わり、離発着時もデジカメなど電波を出さない電子機器は利用できるようになっています。空からのベストショットにお子さんと挑戦してみるのもいいですよ。

 搭乗したら周りに挨拶を……と言われますが、赤ちゃん連れなら確かに一声かけることは大切。でも言葉が分かる年齢なら、子どもに「〇時間くらい乗るよ。機内は静かに過ごそうね」と声をかけ、道中飽きないようにケアするほうがスマートです。周りは意外とそういう姿を見ていて、頑張っているママ&パパなら、大抵は粗相があっても温かい目で見守ってくれるもの。反対に子どもが泣いても騒いでも「仕方ない」と放置する姿勢には風当たりがきつくなります。

機内から羽田着陸時に撮影(東京ゲートブリッジ)
機内から羽田着陸時に撮影(東京ゲートブリッジ)

 確かに子どもにはどうしようもないときがあるのは、多くの人が承知しています。でも「子どもだから仕方ない」というのは周囲が思ってこそのこと。当事者のママ&パパは諦めず、お子さんと向き合うことが大切。お互いに相手をちょっと気遣うことでちょうどバランスが取れるのです。

 ぐずり対策には、飛行時間に合わせて、お気に入りのおもちゃと新しいおもちゃを持っていくこと。また生理的なことが原因で機嫌が悪くなることも多いので、「寒い・暑い」「おなかが減った、喉が渇いた」「オムツがぬれている」などの確認をしてあげましょう。離発着時には耳が痛くならないように、ミルクを飲ませる、あめをなめさせるなど年齢に応じた対処も忘れずに。上空では気圧の関係で体が膨張するので、締め付けのある服装も避けましょう。

 移動は大変なことも多いですが、その分旅先でリフレッシュを存分にしてくださいね。苦労して訪れた分、お子様にとってもママ&パパにとっても素晴らしい経験になるはずです。