転職業界の関係者の間では「現在、ここ数年に類を見ない“売り手市場”が到来している」と言われています。さて、“ワーママ転職”の現状はいかに――? 日経DUALではこのたび“ワーママ転職”をテーマにした特集を企画しました。2015年6~7月に「ワーキングマザー『転職』に関する希望と実態」という調査を実施。特集初回は、このアンケートにご回答いただいたワーママ275人の声から見えてきた実態をダイジェストでお伝えします。

【ワーママ転職特集】
第1回 ワーママの8割が「転職を考えたことがある」
第2回 ママであることは、やっぱり転職に不利?
第3回 ワーママが転職活動をするときの「心得」とは?
第4回 転職に「成功」するワーママはここが違う!
第5回 転職に「失敗」するワーママがはまりがちな落とし穴
第6回 ワーママの年収は転職で上がるか? 下がるか?
第7回  座談会「転職上手なワーママ3人」の本音
第8回 座談会「転職に失敗したワーママ3人」からの教訓
第9回 ワーママ転職 子どもの有無を履歴書に書くべきか?

ワーママの8割が「子どもを産んでから転職を考えたことがある」と回答

 日経DUALが実施した“ワーママ転職”アンケートでは、転職に関する本音が集まりました。まず「子どもを産んでから今までの間で、転職を考えたことはありますか?」という質問に対する回答がこちら。「真剣に考えたことがある」「やや考えたことがある」の合計79.7%、つまりワーママの約8割が「転職を考えたことがある」ことが明らかになりました。

 そのとき、転職したいと思うに至った理由の第1位は「子育て時間確保やいざというときの安心のため、より自宅近くの職場で働きたいから」38.2%、第2位は「業務量や勤務時間の決まりにより、今の会社だと育児との両立が難しいから」37.3%、第3位は「自身のキャリアアップのため」32.7%。「キャリアを構築しながらしっかり働きたい。その一方で、子育ても疎かにしたくないと思った」という本音が見えてきます。