学童保育は昨年4月に設備や運営について国の統一基準が初めて制定され、今春から新基準での運用が開始。政府はさらに、2019年度末までに新たに30万人分を確保することを目指しています。しかしながら、現時点ではまだまだ数が足りないのに加え、公設学童は保育時間が大抵18時までと短いなど、働く親にとって必ずしも万全の体制が整いつつあるとは言えません。

 そこで強い味方となるのが民間学童。夜遅くまでの延長保育、学校や自宅への送迎など、充実したサービスが魅力です。特色ある民間学童保育4社を、それぞれが夏休みに実施するイベントやサマーキャンプにも着目しつつ、ご紹介します。前編では「キッズベースキャンプ」と「リックキッズ」の2社を詳しく見ていきます。

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サマーキャンプで「12の知恵」を育むキッズベースキャンプ

■キッズベースキャンプ■

キッズベースのサマーキャンプは施設によって行く場所が異なり、毎年違う場所に行けるよう工夫されている(昨年の写真)
キッズベースのサマーキャンプは施設によって行く場所が異なり、毎年違う場所に行けるよう工夫されている(昨年の写真)

 東京の東急沿線を中心に展開する「キッズベースキャンプ」(以下KBC)は2006年に桜新町の1号店がスタート。株式会社として多店舗展開する民間学童の先駆けです。

 小学1年生から6年生までの集団生活の中で、自分軸と社会軸という2つの観点から保育プログラムを組んで「12の知恵」を養成し、「社会につながる人間力」を育んでいます。特に、約40日間ある夏休みは子どもの人格形成に非常に重要な時間と捉え、夏休みのイベントに力を入れ、プログラムの充実化を図っています。

 夏休み中は申し込みの必要な有料のものを含め、各校舎15~20種類のイベントを実施。週2~3回イベントがある状態となります。

 次ページから、詳しいイベント内容やサービスの特徴をじっくりご紹介。5ページ目の大手4社の「サービス・料金」比較表もご参照ください。