村田和子さんの人気連載「子どもができても旅名人」では、6回にわたり「旅育」について紹介してきました。今回からは新シリーズとして「子連れ旅行の実践編」をお届けします。

 間もなく夏休み! お子さんと海外旅行へ初めて行くというママ&パパも多いことでしょう。最近は海外旅行も、ツアーではなく個人手配で行かれる方が増えています。自由に行程が組める楽しさがある一方で、必要な手続きを忘れていた…なんてことも起こりがち。そこで「初めての子連れ海外旅行」をテーマに、出発前に確認したい旅の準備について紹介します。「海外個人旅行なんて慣れているさ」という方も、子どもがいると勝手が違うことがあります。ぜひチェックしてくださいね。

パスポートは0歳から、ハワイへの渡航にもESTAで入国許可が必要!

 パスポートは0歳の赤ちゃんから、一人1冊必要です。申請から1週間程度で発行されますが、海外旅行の計画があるのなら、早めに手続きを。その際ママ&パパのパスポートについても、有効期限のチェックをしておきましょう。出産前後のしばらく海外へ行っていない間に有効期限が過ぎていた……というのはよくある話。また残存有効期間が少ないと入国できない、ビザが必要などの国もありますから、渡航先の入国条件を踏まえて確認をしましょう。

 子どものパスポートは5年間有効の1種類で、申請の署名欄は親が代筆します。具体的には、署名(お子様の名前)の後に、「by K.Murata(mother)」「村田和子(母)代筆」など、代筆者の署名と申請者との続柄を記載すればOK。パスポートの申請は混雑して待ち時間が長くなりがち。私は子どもが保育園に行っている間に一人で行きました。受け取りには必ず申請者本人(=子ども)が出向く必要がありますが、申請は親だけでも大丈夫。臨機応変に対応するといいでしょう。

 子連れに人気のハワイを含む米国への渡航には、電子渡航認証システム(ESTA)で出発前に入国許可を得ることも必要。手続きは米国大使館のホームページからオンラインで行い、料金は一人14ドル。過去に許可を得ていても、パスポートの更新などで失効しますから、ママ&パパのESTAも現在有効かどうかを確認し、必要に応じて手続きをしましょう。(私も試しにチェックしたところ、パスポートの更新を挟んだため、ESTAは失効していました。)

ハワイにて。夫婦が再び愛を誓うセレモニー「バウリニューアル」を経験
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 なお、グアムおよび北マリアナ諸島連邦(※サイパン・ロタなど)は、「日本国籍を有し、観光目的の45日以内の滞在」であれば、ESTAの必要はありません(2015年7月現在)。

※(参考)米国大使館ESTA(エスタ)申請公式ウェブサイト(ESTAの状況確認・取得手続き等ができます)
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html