3. 認可の二次募集に申し込む

 実際には入れる可能性はだいぶ低いものの、入園を許可された人の中に辞退する人なども現れるため、二次募集には必ず申し込みをしておこう。

 「自治体によっては、問い合わせをすると空き状況を教えてくれるところや、HPで随時最新の空き状況を公開しているところもあります。また、中には各園の応募人数などを教えてくれるところもあるので、公表されていなくても問い合わせてみると参考になるかもしれません」

 これまでの希望園と異なっていても、そうした最新の空き情報を加味して申し込みをしたほうが入れる可能性は高くなるかもしれない。

2015年から加わった“小規模認可”って?

 今年、新しく加わったのが「小規模認可保育所」というカテゴリーだ。待機児童対策のためにスタートし、特に受け入れ枠が足りていなかった0~2歳を対象とした園のこと。受け入れ人数は6~19人と少なく、これまでは認可外保育所として運営してきたところがほとんど。

 認可園となったため、0~6歳までを受け入れる普通の認可保育所と同様に世帯収入に応じた保育料になるので、多くの人の場合はこれまでの認可外保育所より保育料が安くなる可能性が高いのが魅力。また、これまでよりも自治体のチェックがまめに入るのも安心できるところだ。

 一方、大型認可園との違いももちろんある。認可園と呼ばれるものの、大型認可園とは規定が異なり、園庭がなかったり施設が小規模だったりすることもある。既存の認可外園が小規模認可園となっている場合が多いため、施設はマンションの1フロアで園庭がないということもある。しかし、その代わりに毎日外に散歩に行けるような公園があるなど対応案も用意されているので、見学や問い合わせのときに尋ねておきたい。

知っておきたい! 小規模認可&認可外保育園の見学ポイント

 小規模認可園や認可外園を見学に行くときは、施設やスタッフが充実している大型認可園と比較するような気持ちで行くのはNG。「きっと大型認可園には入れるから取りあえず見ればいいや」という人もいるが、待機児童問題が深刻化している現在、認可園にどこも入れないというのはもう人ごとでない。認可外だからダメと思い込まず、いいところを探すつもりで見学に行ってみよう。

 「認可外園や小規模認可園を見学するとき、どうしても認可保育所と比べて「施設が狭い」「園庭がない」などマイナス面ばかりを並べがちです。しかし、そうした目で見ていると、その園のいいところを見逃してしまうかも知れませんよね。認可外園や小規模認可園を見学するときは、スペースや施設の制約をどのような工夫でカバーしているのか、またマイナス要素に見える部分は自分達にとって許容できる事なのかを考えましょう。逆に絶対に外せない重要な要素が欠けていないか、優先順位を付けて考えましょう。」

 「例えば、『園庭がない』と思っても、毎日近くの公園に連れていってくれるかもしれません。施設自体は狭くても空間の使い方を工夫して、子ども一人ひとりに目が行き届きやすいよう十分な人員を配置してくれる園もあります。各家庭によって重視したいことや優先度は違うでしょうから、それを考えながら見学すると良いと思います。」

 山下さんが教えてくれた認可外園や小規模認可園を見学するときのポイントを教えてくれた。次ページで紹介する。