認可園と認可外園のメリット・デメリットとは?

 では、大きく認可園は、それ以外の認可外園(認証園なども含む)などとどこが違うのだろうか? 園による違いはあるものの、大まかなメリットとデメリットを分けてみた(認可園は、主に0~6歳の大型認可園を想定)。

 最近では認可園も公立、私立、さらに企業経営や福祉団体経営などいろんな形態があるが、基本的には雇用が安定しているため長く働いている保育士が多い。ベテランの先生達がいる安心感はあるだろう。一方で、「働いている親に代わって保育を行う」という福祉的要素が強く、サービスとしての保育ではないので、融通が利きにくいことも。何かを決めたりするのも自治体の許可が必要なため、外から見ると頭が固く見えてしまうこともあるかもしれない。

 一方、認可園以外では、独自の教育方針を持っているところが多いので、それに合わせた取り組みなどもある。小さい園だと施設や行事などにはあまり期待できないが、日々の保育をきめ細かに行っている園も多く、アットホームな雰囲気のところもある。ただ、「認可待ち」をしている子が多いので、転園など入れ替えが激しいのも否めないところ。園によっての差異が大きいので、必ずそれぞれ足を運んで見学し、保育士などと話をして、自分の目で確認をするのが重要になってくる。

取材・文/岩辺みどり

山下真美

山下真美

株式会社ここるく代表取締役。オールアバウト保育園ガイド。アメリカにて経営大学院(MBA)卒業後、外資系証券や金融コンサルを経験。2011年に第一子を出産した際に「保活は様々な情報を集めなければならない上に、どれも全く整理されていなくて大変!」と感じた経験から、保活の専門家として活動を始める。金融コンサルで培った、多くの情報源にアクセスし仮説を立てながら使える情報に組み立てるスキルを保活に応用。2013年、ミシュラン店など定評あるレストランが託児付きで楽しめるサービス『ここるく』を起業。三菱東京UFJ銀行主催「Rise UP Festa2014」最優秀賞受賞。全プラン託児付き!新しい子連れランチ・お出かけスタイル「ここるく」

岩辺みどり

岩辺みどり

編集・ライター。出版社で雑誌記者を経てフリーランスに転身。3カ国への留学と20カ国以上へのバックパッカー旅行経験から、国内外の働く女性、子育て、教育事情などを取材。英語とサインを使って赤ちゃんとコミュニケーションをとるBaby Signing Timeインストラクターの資格も持つ。一児の母。