都会の共働きの夫婦が子どもを産むと、ほぼ例外なく直面する「保育園問題」。日経DUALでは読者の皆さんの保育園探しを手助けするため、多くの記事やサービスを提供してきました。このたび「前編」「後編」の2回に分けて、「初めての保育園探し活動=保活(ほかつ)」のための基本的知識となる記事を紹介します。有料会員向けサービス「みんなのラクラク保育園検索」も併せて活用してくださいね。

 仕事から離れ、赤ちゃんとの穏やかな時間を楽しんでいたのもつかの間、半年や1年先の復職でも、今や保育園探しは早くから始めるのが当たり前。中には、妊娠中からスタートする人もいるくらいだ。「子どもが安心して過ごせる場所を見つけたい」という親の願いは同じだが、特に首都圏では待機児童問題も人ごとではない。しかし「保活(保育園探し活動)をしている」といっても、実は認可園ばかり見ていないだろうか? または、認可外園のダメ出しばかりしていないだろうか?

 「どの自治体も待機児童対策に励んでいるとはいえ、まだまだ追い付かないというのが現状。ですから、残念ながら認可園のどこにも入れないという人も出ています。しかし、大事なのはそこで『認可園じゃなきゃだめ』という先入観を一度捨てることです。視野を広げて、子どもとご家庭の就業希望に合った園を諦めないで探し直してほしいです
と話すのは、保活に詳しく、復帰支援事業に携わる「ここるく」の山下真実さん。

 山下さんのアドバイスを基に、子どもも親も安心できる保育園に出合うためにも、保育園探しを始める前に改めてきちんと保育園についておさらいしてみよう。

 自治体によって、認証保育所、認可外保育所などの名前や線引き、規定は異なるが、山下さん作成の分類表(次ページ)を参考に、順番に見てみよう。