社内のダイバーシティー委員会のメンバーは、どんどん変えるのがコツ
後藤綾子さん(以下、後藤) 私達がダイバーシティー推進を始めたのは2010年のことですが、それ以来、委員会のメンバーを毎年少しずつ入れ替えてきました。一度メンバーになった人は意識が上がり、管理職のオファーが来たときに「断ってはいけない」と思うようになるんです。
実は女性工場長の石丸もダイバーシティー委員会の経験者でした。恐らく「ここで私が断ったらいけないな」と思ったのだと思います(参照:「カルビー 『権限移譲』し、自走型社員を育てるコツ」)。
皆さんの会社にもダイバーシティー推進担当者がいると思いますが、長期にわたって同じ担当者に任せていると行き詰まってしまいがちです。当社ではダイバーシティー推進の委員長は現在3代目。委員を経験している者が、社内で累計100人はいると思います。このような背景があり、「昇格のチャンスが来たら、自分もやってみようかな」という人がどんどん増えています。
「私、10年間ダイバーシティー担当をしていて、今、壁にぶつかっています」という社外の女性にも時々お会いするのですが、新しい道を開くためのコツは、ダイバーシティー委員会のメンバーを新陳代謝させることだと思います。
新陳代謝をよくしていくことで各地域にダイバーシティー委員のOB・OGが生まれ、困ったことがあったら助けてくれるという仕組みもできあがります。
福山知子さん (以下、福山) 私は執行役員のミッションを遂行することが大事だと思っています。結果を残してやりきることで、後ろについてくる女性も男性も変わってくるからです。そうしなければ認めてもらえないと考えています。