頭金、繰り上げ返済、子どもの教育費……お金の問題を解決します
日経DUALでは、住宅ローンを借りるとき、返すときの悩みを解決する書籍『住宅ローンのしあわせな借り方、返し方』(中嶋よしふみ著)を発売します。
住宅購入の予算や頭金など、家をこれから買う人が心配する内容はもちろん、ローンの繰り上げ返済、子どもの教育費、時短勤務による収入減、家計簿の付け方、保険の見直しなど、家に関わるお金の問題に処方箋を示す内容です。
そこで今週は、本の中身を3回に渡って掲載していきます。第1回目は第1章です。これから家を買おうと考えている人も、いま住宅ローンを返している人どちらにも役立つ内容と思いますので、ぜひご一読ください。
【第1章】はじめに伝えたいこと
はじめまして、ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみです。私は個人のお客さま向けに有料でアドバイスを提供しています。これまで300件以上の相談を受けてきましたが、そのほとんどが、住宅購入に関する相談です。家を買う前やローンを組む前、もしくは家を買った後のご夫婦は、住宅ローンの借り方や返し方などの問題に直面して、誰にも相談できずに悩んでいました。
普段はプライベートレッスンというスタイルで、ご夫婦向けに住宅購入やローン返済に加えて、保険や家計、資産運用など総合的なアドバイスを提供しています。この本でお伝えすることはレッスンと同じですから目的も同じで、次の通りです。
「正しい予算の決め方と住宅ローンの借り方・返し方を伝えることで、リスクを減らして不安を解消すること」
レッスンを受ける人が不安に思っていることは「本当に家を買っても大丈夫?」「将来にわたって安定して支払いができるか?」という点です。これは本書を手に取った方も同じだと思います。
「賃貸と持ち家はどっちが得なのか?」「繰り上げ返済は早くしたほうが得」など、損得の視点ばかりで語られる住宅購入やローン返済ですが、いつも私が伝えていることは「損得よりもリスク、そしてライフプランを重視してください」ということです(「リスク」と「ライフプラン」については後で説明します)。適切な予算と借り入れ額の決め方、ローンの返し方が分かれば、不安は解消されてリスクが減り、ご自身やご家族のしあわせな人生につながるはずです。
本書では、私が実際受けた相談事例を基に、住宅購入の予算や頭金など、家をこれから買う人が心配する内容はもちろん、繰り上げ返済、教育費、時短勤務による収入減、家計簿の付け方、保険の見直しなど、家に関わるお金の問題に処方箋を示します。この本が家を買おうか迷っている方、購入を決心した方、建物の契約を済ませてこれからローンを組む方、すでに購入して繰り上げ返済をどうしようか迷っている方と、全ての方に役立つ本になれば幸いです。