夏休みが近くなり、ワクワクしている子どもとは反対に、長期休暇の取れないDUAL家庭にとっては子どもの夏休みを埋めるのは悩みの種。なるべく長い時間どこかで見てほしいけど、せっかくの夏休みこそ実りある経験をさせてあげたい。そう思う人が多いはず。

 小、中学生ともなると夏休みに海外に短期留学やサマーキャンプへと行かせる人も増えてきたが、ついていくには親は休暇が取れず、料金もためらってしまう金額……。

 そこで人気が高まっているのが、国内にあるインターナショナルスクールやアメリカンスクールなどで行われるサマーデイキャンプへの参加だ。キャンプといっても泊まりがけではなく、どれも朝から午後まで日帰りで行われる体験型プログラム。そんな注目のサマープログラムを行っている中でも、都内の人気の2校を訪れた。

小中学生の夏休みはバス通学で、国内留学!

 日本にあってもインターナショナルスクール(インター)は9月から新年度が始まることもあり、夏休みは6月初旬から約3カ月。その期間、インターのキャンパスを活用して、外部の小、中学生も参加できるサマープログラムを開催している学校が年々増えつつある。

 プログラムは、学校によって異なるが1日単位で参加できるところから1週間単位や1カ月以上に及ぶところまで。金額も海外への短期留学費用に比べたら、手が届きやすい設定だ。

 何より魅力的なのは、国内にいながらインターという国際的な環境で英語の生活にどっぷり漬かり、さらに様々なアクティビティーを体験できてしまうこと! しかも、広い範囲から通学する子どもが多いインターでは、通学バスを数台所有しており、サマープログラム中もバスで広い範囲に送迎してくれることも。

 そして、インターといってもサマープログラムは英語に慣れていない子どもでも受け入れてくれるのが、うれしいところだ。

◆アメリカンスクール・イン・ジャパン◆

 緑あふれる広大な敷地に複数のグラウンドや体育館、食堂など充実した施設を誇るアメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)は、東京・調布にある。キンダーから高校生まで約40カ国1500人の生徒が普段は通っているだけあり、小、中、高とそれぞれの校舎や図書館はもちろん、劇場や室内温水プールまで備わり、都内とは思えない広さと設備に、足を踏み入れただけでアメリカのキャンパスに着いた気分だ。

アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)は緑あふれる広大な敷地にある
アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)は緑あふれる広大な敷地にある

 「サマーデイキャンプ」の歴史は深く、1975年にスタートされて以来40年の歴史を持ち、毎年2、3月ころの申し込み開始から1、2週間で埋まってしまうこともあるほどの人気だ。

 対象は小学1年生(年長児は上の学年に兄姉が通う場合のみ受け入れ)から中学2年生まで。プログラムは2週間(平日10日間)で、7月後半のA日程と8月前半のB日程の2パターン。9時半から15時半まで日替わりで盛りだくさんのプログラムが組まれている。

 実際にどんな子ども達が参加するのか、サマーデイキャンプ担当の吉田裕美さんに聞いてみた。

タブレットを使って英語に親しむ時間(ASIJ)
タブレットを使って英語に親しむ時間(ASIJ)