通勤や移動は、とにかく余裕のあるスケジュールで
妊娠後期に入ると、おなかも大きくなり、通勤するだけでもハードになります。バスや電車の揺れだけで、早産あるいは流産する心配はまずないとは言われていますが、バランスを崩して転倒したりしないよう、なるべく席に座るか、どこかにつかまるようにしましょう。
ラッシュがつらい場合は、少し遠回りになってもすいている電車に乗る、時間差通勤などで工夫してみてください。それも難しければ、出社時間を変えてもらえるよう、会社に相談するという方法もあります。また、通勤経路や行く先々の駅のエレベーターやエスカレーターの位置やトイレの場所はあらかじめ調べておくと役に立ちます。
また、出張など長時間かけての移動も、何が起こるか分かりませんし、できる限り避けたいものです。どうしても長時間移動が避けられない場合は、ゆとりを持ったスケジュールを組み、多少自己負担となっても、指定席を取る、タクシーを使うなど、楽に座っていけるようにしましょう。
移動中はできれば、妊婦であることを表すマタニティーマークを着けていることをおすすめします。「マタニティマークは席を替わってほしい、とアピールしているみたいで、着けるのに抵抗がある」という人もいるかもしれませんが、急に貧血で倒れてしまったり、気分が悪くなってしまったり、あるいは事故に巻き込まれた、といった時に、妊娠しているという事実が周囲の人や救急の人にも理解されているほうがよい場合があるからです。
妊娠後期は、通勤中もこれだけは持っておくべし
妊娠中期~後期になると、生理的におなかが張って痛みを感じることがあります。いつもと違う痛みを感じたり、他の症状も併発したりしていたら、すぐに病院へ行きましょう。突然破水したときのために清潔なタオルを用意しておく、病院までのタクシー代程度の金額を財布に用意する、といった準備もしておきたいものです。
いざというときのために、母子健康手帳、健康保険証、診察券なども持ち歩いておくとよいでしょう。また、特に冬は風邪を引かないようにマスクや感染予防の除菌ウエットティッシュなどを携帯する他、冷え対策のカイロも欲しいところ。通勤時に携帯しておくとよいものをリストにしてみましたので参考にしてください。
<通勤時の持ち物リスト>
□母子健康手帳と健康保険証、診察券
□ビニール袋(気分が悪くなったときのため)
□ウエットティッシュ
□ハンドタオル
□あめやちょっとしたお菓子
□替えの下着、ナプキン
□タオル(破水したときのため)
□予備のお金(タクシー代等)
□カーディガン、ストールなど(防寒用)
仕事をしていればストレスを感じることも多いものですが、妊婦になると体調が優れず、さらにストレスが増えることもあります。中には、今までバリバリと仕事をこなし、充実したプライベートを過ごしていたのに、妊娠したらつわりやだるさのため体も思うようにならず、周囲の人の反応にもイライラしてストレスをためてしまう…といったケースもあります。