つわり。ああ、魔の言葉。

 この文章は、つわりに今、苦しんでいる人だけに読んでいただきたいです。子ども欲しいな、と思っている人が読むとちょっと怖くなってしまうかもしれないから。「つわり」には個人差があるものです。苦しまない人は苦しまない。だけど、つらい人はとってもつらい思いをしているのです。

不妊の末の妊娠 幸せな日々に訪れた「つわり地獄」

 私は、不妊に悩みました。不妊本も何冊か読み、そろそろ病院に行ったほうがいいなと、生理が終わったら診察に行くのがいいと書いてあったので、次の生理が来たら病院に行こうと夫と話していたら、なかなか来ない。あまりに来ないので検査薬を使ったら、なんと妊娠していたというラッキーパターンでした。

 「妊娠です」と言われて、もううれしくてうれしくて、あれだけ幸せな日々はなかったでしょう。1週間くらいその幸せは続きました。

 次に私を訪れたのが、つわりくん。
 そう、まじで地獄。すごかったっす。

 私ね、夫に色々感謝することがあるんだけど、よくあのつわりに苦しむ女を見捨てなかったなと。もう、そばで見ていて、よく気持ち悪くならなかったなと。感謝感謝でございます。私が夫なら、すたこらさっさと逃げ出してた。

 まあ、細部の描写は避けますが、下を見れば吐く。CMで食べ物が出てくると吐く。そんな感じでした。

吐き続ける中、会社生活をどう乗り切るか

 何よりも、毎日会社には行かないといけない。

 すぐに気持ち悪くなっちゃうから、トイレとお友達。ひどいときはもちろん医務室に行くのですけど、1時間以上寝ていてはいけないという規定があって、1時間経つと追い出されちゃう。一日に何度も行くわけにもいかない。

 会議とか本当に緊張するときは比較的来ないんですけど、机で仕事しているときは常に吐き気がお友達。上司にも言われちゃいましたよ。「つわりが重い人は依頼心が強い人だってね」って。そりゃ、嫌味の一つも言いたくなりますよね。マタハラ!なんて言葉が今はありますが、さすがにそう主張するのも気が引けるほど、わたしのつわりは重症でした。

 重度のつわりと会社勤務を両立させるには、どうしたらいいんでしょう? 会社ごと、部署ごとに、様々な事例があるので、できるだけ「重かった」人にリサーチしておくといいかと思います。

 私も、ここでは書けないスレスレのことをやり、切り抜けました。違法行為はしていないが、脱法行為はしていた、と書けば何となくわかるかな? お察しください。

 え? 例えば、ですか?