シリーズが50万部突破のベストセラー『東大合格生のノートはかならず美しい』『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』(ともに文藝春秋)、および『東大合格生が小学生だったときのノート』(講談社)の著者である太田あやさんは、「ノートを書くのが好きになれば、基礎学力はぐーんと伸びます!」と断言します。そんな太田さんに、第1回の記事では「きれいなノートを書くための6つのポイント」についてお話を伺いました。第2回のテーマは、「この夏、親子で取り組むノート力アップ大作戦」。子どものノート力を向上させるために、親が手伝うべきポイントを教えてもらいます。

第1回「東大生の『小学生時代ノート』に学ぶノート6原則」

小学生のノート力向上には親のサポートが重要

──前編では太田さんが取材した東大生の小学時代についてお話を聞きましたが、太田さんご自身が小学生だったころ、ノートを書くことは好きでしたか?

 はい、好きでした。小学生のころは、ノートをきれいに書いて親や先生に褒めてもらうのがうれしかったんです。人に見せるために書くノートだったから、自分のために工夫しようという意識はありませんでした。

 だから、中学生以降、先生や親がノートを見なくなると、途端にどうノートを書けばいいのか分からなくなってしまいました。ただ、確かに先生や親が褒めることも大切なのですが、それだけではないと考えています。小学生のときから、自分のためにノートを書き続けていれば、もっと勉強が好きになっていたはず。そう思うと、とても残念です。

 小学生は「基礎養成期」ですから、親のサポートが重要になります。

東大生が小学生だったころのノート。今も当時のノートがきれいに保管されていることに驚く
東大生が小学生だったころのノート。今も当時のノートがきれいに保管されていることに驚く