野菜の専門家である、レストラン専門青果店「築地御厨(つきじみくりや)」の店主、内田悟さんに「元気でおいしい野菜を選ぶ目利きポイント」を聞いたhitomiさん。さていよいよ今回は、ナス、ピーマン、オクラを使った、味わい豊かな夏野菜レシピを3品ご紹介します! どれも忙しいママ・パパでも簡単に作れるものばかり。hitomiさんが内田さんと一緒に調理していきます。

【目次】
・旬の野菜には3つの時期があり、切り方も違う
・輪切りにするといいのは「名残」の時期
・冬のピーマンは栄養も味も落ちる
・自分が食べたいものを作ると料理はもっとおいしくなる
・「おいしい!」「ありがとう。そんな季節だね」

旬の野菜には3つの時期があり、切り方も違う

hitomiさん(以下、敬称略) ピーマンが食べられない子って多いと思います。でも、前回のお話だと、季節に合って元気よく育った野菜は味がとてもいいと。ひょっとしてピーマン嫌いな子でも克服できたりしますか?

内田悟さん(以下、敬称略) はい、できると思いますよ。旬の野菜って本当においしいからね。体もそりゃあ喜ぶと思うよ。

hitomi お塩を振るだけ、オリーブオイルをかけるだけで、野菜本来のおいしさを味わえるなんて素敵ですよね。その他にもおすすめの食べ方はあるんですか? DUAL読者の皆さんは共働きで忙しいので、簡単にできるレシピをお願いします!

内田 そうだと思って、簡単にすぐできるレシピをご用意しましたよ。まずは「ナスの味噌しぎ」です。ナスは軸がヘタの中心にあって、軸の周り全体が丸いもの、そして、ヘタに三角形のトゲとうぶ毛があって肩が張っているものを選ぶといいですよ。

 旬といっても、3つの時期があってね。旬のものが出始めて2~3週間のものを「走り」、味わい深くなる時期が「盛り」、それからなだらかに出荷が下降していく終盤の2~3週間を「名残」と言うんだね。「走り」の野菜は導管が細く水分量も多いので、包丁で切るときは「タテ切り」にすると、繊維を壊さず、アクも出にくくなるんです。ナスは、今(※取材日の6月中旬)は「走り」の時期なのでタテ切りにしましょう。