「おいしい!」「ありがとう。そんな季節だね」

内田 ぜひご自宅でもチャレンジしてください。お子さんも旦那さんも喜ぶよ。でもね、料理を作るときは子どものために、とか旦那さんのために……と思いながら作っちゃダメだよ。お母さんが自分のために、自分が食べたいものを作らないと楽しくないし、料理もおいしくならないからね

hitomi 確かに、家族のためにと考えて作ると義務感が出てきちゃいますもんね。

内田 そうなんだよね。料理を作るお母さんが幸せを感じなかったら、食べる子ども達も幸せを感じないと思うんだ。だから、お母さんが季節を感じながら、そのとき食べたい旬のものを作る。子どもや旦那さんから「今日の料理はおいしいね!」と言われたら、「ありがとう。そんな季節だね」って返してあげたらいい。そういう会話が弾む食卓をぜひ作ってほしいな。

hitomi 家族でそんな会話ができたら素敵ですね。先生から教わった野菜の目利きの方法を心に留めながら、季節に生きる野菜を手に取り、感じて、自分がそのとき食べたいものを家族と分かち合っていきたいと思います。

——次回の記事(8月に掲載予定)では、hitomiさんのブログに寄せられた「子どもと食の安全・食育」に関する読者の質問に、hitomiさんがお答えしていきます。引き続き、次回もご覧ください。

内田悟
フランス料理店で修業中、野菜への関心を深め、26歳より23年間青果納品業に勤務。その後、築地場内の仲卸店で有機無農薬野菜のコーナーを立ち上げた後、2005年にレストラン専門の青果店『築地御厨(つきじみくりや)』を創業。2007年より、一般消費者にもきちんと野菜と向き合ってほしいと、無料の「やさい塾」を開講。安心安全な野菜の選び方や扱い方を独自の視点でわかりやすく伝える。野菜の目利きとして、テレビや雑誌などでも活躍。『内田悟のやさい塾 旬野菜の調理技のすべて 保存版<春夏><秋冬>』(メディアファクトリー)など著書多数。

hitomi
1976年生まれ。1994年にデビュー。歌手活動やモデル活動、TV出演の他、美脚商品やヨガウエアのプロデュースも行っている。「美脚キュッ+骨盤ケア」(びきゃっきゅぷらす)、animaとの第3弾コラボヨガウエアは現在好評販売中。育児セラピストの資格を取得。現在2児の母。詳しい情報はオフィシャルブログ「Love Life」をチェック。