冬のピーマンは栄養も味も落ちる
内田 さて次は、緑と赤のピーマンで「細切りピーマンの甘辛炒め」を作ります。甘辛にして、少し柔らかめに炒めてあげると子どもも食べられますよ。
hitomi さあ、来ました、ピーマン。
内田 子どもがピーマンを嫌うのは青臭さや苦味なんだよね。なので、水を入れて炒め煮にすると匂いや苦味が飛びますから、食べやすくなる。あとは繰り返しになるけれど、旬のピーマンを食べさせてあげて。冬にピーマンを食べさせるから、苦い!ってなっちゃうのよ。旬のピーマンは青臭くないからね。
hitomi ピーマンは栄養にいいと思って、一年中買ってしまいますが、それでは栄養も味も落ちてしまうということですね。
内田 そうだね。ピーマンも6月はまだ「走り」なので、タテ切りにして、炒めてあげるといいですよ。今日はピーマンだけを炒めて、そうめんの上に乗せるシンプル料理なんだけど、ここに細切りのお肉と茹でた筍を入れて青椒肉絲(チンジャオロース)にしてもおいしいですよ。
hitomi 青椒肉絲もいいですね! と言っている間に、ピーマン炒め、もう出来上がっちゃいましたね。色が鮮やかで見た目にもおいしそう!
先生、ちょっと思ったんですけど、中国野菜とか輸入野菜っていうのも、野菜の目利きができれば気にしなくていいってことなんでしょうか?
内田 その通りです! 旬のもので前回話した8カ条で選んだものであれば、それが輸入野菜であってもいいんです。中国野菜だってちゃんとその季節で育ったものなら、いいものはある。例えば、孟宗竹の筍なんかもそうだけど。決して輸入ものが悪いとは僕は思わないんだよね。
hitomi なるほど、8カ条の目利きポイントを身につけておけば、自分の目で判断できるようになりますね。