前回の記事「リスクを減らす食材選びと食べ方」に続いて、今回はレストラン専門の青果店「築地御厨(つきじみくりや)」の店主であり、常に大盛況の「やさい塾」の講師として活躍する内田悟さんに、hitomiさんがじっくりとお話を伺います。テーマは、元気でおいしい野菜を選ぶための目利きポイントについて。今が旬の夏野菜で作るカンタン料理にも挑戦します! 

6月中旬の取材時に旬を迎えた夏野菜
6月中旬の取材時に旬を迎えた夏野菜

【目次】
・旬の野菜とそうでない野菜は味も栄養価もまったく違う!
・旬の野菜は自分達で不要なものを排除する力を持っている
・内田流「やさいのメキキ8カ条」
・ピーマンやほうれん草は淡い色のものを選んだほうがいい

旬の野菜とそうでない野菜は味も栄養価もまったく違う!

hitomiさん(以下、敬称略) ナスにピーマン、ズッキーニにオクラが目の前に並んでいますが、こちらは夏野菜ですよね? とっても彩り豊かですね! 

内田悟さん(以下、敬称略) そう、これらは夏野菜です。今が旬だから、生き生きしているでしょ? ピーマン一つとっても、夏のピーマンと冬のピーマンとでは全然違いますからね。

hitomi 味が違うんですか?

内田 まず、味が間違いなく違う。旬のピーマンは特に凝ったことをせずにヘタごとフライパンに焼き付け塩でいただくだけで、ふっくらとした甘みが感じられて本当においしいですよ。それから栄養価も姿形も全然違う。あなたもキレイだけど、旬の野菜は姿形に均整が取れていて美しいんだね

 実はうちの妻もね、「ひとみ」って言うんですよ。今はもう亡くなってしまったんだけど。だからか、今日はなんだか照れちゃって。口下手な八百屋のオヤジだけど、よろしくね!

hitomi 私も何だかうれしいです(笑)。野菜のこと、色々お勉強させてください!

内田 hitomiさん、日本にもともとある野菜ってどのくらいあるか分かりますか? せり、みつば、みょうが、自然薯、古代レンコン……など、わずか8品目くらいなんですよ。それ以外はすべて海外から渡って来た野菜を日本で育てるようになったんですね。寒冷地から来た野菜もあれば、亜熱帯から来たものもある。雨量の多い場所から来たものもあれば、乾燥地から来たものもある。

 例えば、トマトはアンデスの山岳地帯の生まれで、乾燥に強く、高温多湿が苦手なんですね。だから、雨が多くてムシムシする日本の梅雨や夏は大の苦手なんです。

hitomi え? となると、トマトは夏が旬ではない? 私、夏になるとトマトが食べたくなるので、ずっと夏が旬だと思ってました!

★チビくん成長中!~ただ今、約8kg★

チビくんが産まれて、早7カ月。今の自分に娘、息子がいるなんて……引いて見たら不思議な気分です。娘の子育てのころより、息子のほうが2人目のせいか(?)落ち着いて成長を見ることができています。こんな、かわいい~時期を大切にしたいですね。気づいたら、あっという間に一丁前になってますからね~(笑)。