hitomi　元気でおいしい野菜を選ぶ目利きポイント

内田流「やさいのメキキ8カ条」

内田　僕が野菜を見るときに大事にしているポイントがあってね。それが「内田流やさいのメキキ8カ条」なんだけど。じゃあ、まずこのナスを見てください。どこか丸い部分、ありますか？

hitomi　えっと、軸の周辺のところですかね？

内田　そう。この軸のところを正面から見ると丸く見えますよね？　ナスにしてもピーマンにしても、ある方向から見て丸い形になっているものはいい野菜の証拠なんだね。それは必要な栄養を一定のリズムで吸収して、細胞分裂を繰り返している証しだから。なので、一方向に膨らまずに、丸く均等に育っていくんだね。

　それから形や葉脈が左右均等であることも大切。例えばこのナスで言うと、丸い軸を中心に左右均等ですよね。今度は縦にしてみますが、曲がっていないほうを正面にして見ると左右均等に見えませんか？　こうして形が左右均等で美しいものが、安定した環境で育ったという証拠なんです。

hitomi　丸くて均等な野菜ですか。キャベツや白菜の葉っぱの葉脈も、真ん中の芯から見て左右対称になっているものを選んだほうがいいってことですね。そうすると、ゆがんでいたり、偏っているとあまり良くない野菜ってことになるのでしょうか？

内田　そうだね。そうじゃないものは、旬じゃないか、肥料が多いか、農薬が過剰に使われているかのどれかに当てはまりますね。

hitomi　そうやって、形を見ることによって、元気な野菜を見分ければいいんですね。

内田　形もそうなんだけど、まだまだ見てほしい部分があってね。hitomiさん、このズッキーニを持ってみてどうですか？　想像よりずっしり重くないですか？

hitomi　あっ！　見て想像したより重いです。重いもののほうがいいんですか？

内田　生命力にあふれているものは、大きすぎずずっしりしているんだよね。キャベツや白菜も、大きすぎず、葉がすき間なく密集して、ずっしりくるものを選ぶといいですよ。