血液が固まらないよう管理しながら、2人の子どもを出産
日経DUAL編集部 工藤さんも流産の経験をお持ちなんですね。
工藤智子さん(以下、敬称略) はい。2回流産を繰り返し、かかりつけの産院に紹介状を書いてもらって不育症専門外来を受診しました。検査をひと通り受けたところ、血液を凝固させる抗体を持っていることが判明しました。次に妊娠したときは、血液が固まらないよう一日2回のヘパリン自己注射と低用量アスピリンで管理をすることで、無事、第一子を出産することができました。第二子も同様の治療で出産。子どもは現在、9歳と5歳です。
―― 検査や治療にはどれくらいの費用がかかったのでしょうか?
工藤 初めに行う血液検査や子宮形状検査は保険適用外です。検査項目は医療機関によって異なるので費用も変わりますが、私の場合は7万~8万円、注射と飲み薬は毎月2万~3万円でした。さらに、4週間に一度の通常の妊婦健診に加えて、不育症専門病院の妊婦健診も月に1~2回のペースであり、1回につき1万円かかりました。
―― 治療に保険はきかなかったのですか?