メークアップアーティストの草分け、小林照子さんが学校長を務める[フロムハンド]メイクアップアカデミーの生徒達に向けた講義を半日、日経DUAL編集部の小田舞子が受講しました。前半は、小林さん自身が開発した印象分析理論に基づき、メークの力を実証するケーススタディーが中心でした。生徒達に何度も小林校長は言います。「私達の仕事は美を作り出すこと。それは、標準顔を作ることとは違うのです」。

続く後半のテーマは、皮膚理論の総論と、質疑応答。未知の世界に対して、美容の奥深さに対して小林さんがワクワクしていることが感じられる講義をお届けします。

<目次>
●メークの前にまず肌の状態を整える
●生きる3原則は美容3原則でもある
●加齢臭は予防できる?
●白髪ができるメカニズム
●眉毛を抜き過ぎるとまぶたの形が崩れる、というのは本当?
●意識を与えなければウエストも緩む
●お肌のパックは冷やす? 温める?

メークの前にまず肌の状態を整える

小林照子さん
小林照子さん

 小林照子校長による講義の後半は、フェイシャル・皮膚理論の総論。皮膚の基本メカニズムをおさらいした後、「ニキビ」「シミ・そばかす」「敏感肌」という3大皮膚トラブルについて、教科書に沿った説明があった。

 「駆け足でしたが、皆が気になるであろう皮膚のトラブルについてお話ししました。これらの知識は、様々な世代の人を『きれいにする』ときに役立ちます。というのも、メークより先にすべきは肌そのものを改善することだからです」

 「そのためにはどの年齢期にどんな皮膚トラブルが起こりやすいかを理解し、原因が何でどう予防すればよいか、どのように治せばよいか、治すときには化粧品に頼るのではなく、生活習慣をどのように変えるべきかを知っておく必要があるのです」