私立、あるいは中高一貫の公立校など、わが子を中学受験にチャレンジさせるか・させないかという選択肢を前にして、夫婦間で“温度差”が生まれることがある。そこで今回は「中学受験ってどうなの?」と疑問を抱いている共働きのパパ達に集まってもらい、率直な意見を交わしていただきました。
小学校から受験を経験。正直、あまりいい記憶がない
―― 本日は、共働き家庭である皆さんの「中学受験ってどうなの?」という意識について、また、それぞれのご家庭の状況についてお話ししてもらいたいと思います。まずは皆さんご自身や奥さんの受験歴からお話しいただけますか?
Wさん 「僕は小・中と公立で、高校も都立、一浪して国立大を出ました。受験らしい受験といえば、国立大学ぐらいかな。妻は関西出身で、中学受験をしてそのまま高校まで私立でした。東京の私立大学を卒業しています」
Mさん 「私の出身は神奈川県、妻は地方です。夫婦ともに公立の小中高校を出て、国立大を出ました。二人とも私立のことはわからないし、受験も全く考えたことがありません。ただ、今東横線沿線に暮らしているのですが、『都内に近づくにつれて受験率が上がるよ』なんて不動産屋さんに聞いて、へぇ~と思ってます」
Sさん 「私は母親が教育ママで、小学校受験をしましたがすべて落ちて、中学は中高一貫校に通いました。大学は二浪して私立に。受験経験はしているものの、あまりうまくいった記憶がなくて、子どもにもさせたくないのが本心です。一方、妻は地方の私立中高一貫に通い、大学は東京の私立大を経て国立大に編入し、医師になりました。妻が娘に受験をさせる気満々で、5歳の娘が週末の知育教室に通い始めたところです」
Oさん 「うちは、夫婦ともに公立校出身で、大学は私立を出ています。妻はずっと東京に住んでいましたが、私は地方出身で、大学進学のときに東京へ出てきました。娘は中学受験を経験して第一志望の中学校に入り、今、中学2年生です」
―― 一般に、「公立は荒れているから私立へ」という考えの下、中学受験に踏み切るご家庭も多いようです。皆さんはいかがお考えですか?