そんなに公立は悪いの? 公教育こそダイバーシティー

Wさん 「長男は今、公立小に通っていますが、小3、小4と2年連続で学級崩壊し、先生もダウンしてしまいました。妻が『子どものことを考えたら中学は私立に』と言い出したのですが、僕は『そういう環境を経験することこそダイバーシティーじゃないか』と言ったんです。実際、僕は公立中出身ですが、当時、隣の中学校が荒れてて、授業中にバイクでぶんぶんやってくるんです。体育の先生が『おまえら、帰れ』とか言うの、普通だったし、それで自分が悪影響を受けた、とかいう意識は皆無ですから」

Oさん 「うちもかみさんが下町の公立中出身なんですが、中学生だったときはちょうど校内暴力がひどい時期だったそうです。クラスの後ろはみんなたばこを吸っていたという話を聞くと、地方出身の私はやっぱり東京の学校は怖いなあと(笑)。『私は生き抜けたけど、うちの娘は無理。だから受験させたい』と言うかみさんの話に妙な説得力があって……。で、娘が小3のときに友達のお姉さんが通ってる私立中の学園祭に遊びに行ったら本人が『あそこの学校に行きたい』と言い始め、かみさんも『いい気がする』と。そこから私の力が及ばない何かが始まり、3年間にわたる受験生活が始まりました」

Mさん  「学級崩壊って、今の時代に始まったものではない気がする。そんなに公立が悪いの?と思いますね

Oさん 「公立中の子のほうが純朴だと感じることもあります。今住んでいる街のターミナル駅は新宿なんですが、地元中学に進学した同級生達は『新宿に行くの緊張する』なんて言っているそうです。うちの娘は電車通学をしているせいか、休日に原宿に遊びに行って渋谷でプリクラ撮って帰ってきますからね~(笑)」

Wさん 「そういうお話を聞くと、むしろ私立のほうが行動が荒れる要素があるのではないかと思ってしまいますね」

中学受験は費用対効果が悪い? 

Oさん 「ちなみに話のネタになるかと思って、今日持ってきたのですが、わが家が小学6年生のときにかけた受験費用がこちらです(表を見せる)

一同 「おおー!」

Oさん 「塾だけで年間145万円。小学4年生から受験勉強が始まったので、3年間合計すると、300万円は超えている計算です

Wさん 「ちなみに、中学に入った後はどうなるんですか」