マッサージは30代から始めておくこと

―― コンサルに必要な情報として申し上げると、私には小学4年の娘と小学1年の息子がいます。日経DUAL編集部で働いていて、かつ学校や学童の保護者の集まりや、息子のサッカー練習などにも顔を出します。こんな私はメークでどんな顔を作っていくといいのでしょうか?

小林 現在のお仕事にもプライベートなポジションにもまさにぴったりの魅力を持っていますから、それを維持し、メークでの表現はあくまでナチュラルメークを心がけていきましょう。

 あとは、お肌の潤いを保つようにするといいと思います。今、ちょうど理想的な状態ですね。

小田本人はややオイリー気味なのを気にしていたので「理想の状態」と言われてもにわかに信じがたい様子
小田本人はややオイリー気味なのを気にしていたので「理想の状態」と言われてもにわかに信じがたい様子

―― え、そうですか? 自分ではなんだかじとっとしている感じで……。

小林 じとっとしている感じをキープするほうが、肌にはいいのよ。今のお肌のツヤ、ハリのよさは「オイリー~ノーマルスキン」であることから得られています。シワになりにくい活力のある肌なので、洗顔(クレンジング)とマッサージ(血行促進)を心がけてもっとよい肌に導きましょう。

 マッサージは30代からやっていくほうが、肌が年を取らないのよ。

―― なるほど、その辺は全然やっていなくて……。

小林 今日、藤枝にスキンケアをしてもらうときに、マッサージの手つきなどを覚えてください。いつもツヤっとした、メリハリのある、はつらつとした肌を作っていれば、年を取るのも怖くない。目鼻立ちはそんなに大きく変わるわけじゃないから、スキンケアとベースメークアップが一番大事です。

クリームを滑らせてゆっくり大きく手を動かす

「スキンケアも抜群にうまい」と小林さんから太鼓判を押されている、メークアップアーティストの藤枝さん
「スキンケアも抜群にうまい」と小林さんから太鼓判を押されている、メークアップアーティストの藤枝さん

 ここで、メークアップアーティストの藤枝暁子さんが登場。鏡を前に、小田が自分で施したメークを落とすところから、スキンケアは始まります。

藤枝暁子さん(以下、敬称略) 汚れを落とすことが一番大事です。クレンジングが上手にきちんとできていると、あとは肌がもともと持っている力で潤いも出るし、トラブルも出にくくなります。

 汗腺から分泌される汗と皮脂腺から分泌される皮脂とが程よく混ざってできる皮脂膜は、肌の表面にできる薄い膜で、肌の潤いを保つカギです。その皮脂膜になじみやすいのが、水分と油分を乳化させたクレンジングクリームです。

 自分でやるときは、手をゆっくり大きく動かすのがポイントです。早い動きでやると、余計な力が入りやすくなってしまいます。クリームの滑りを利用して、皮膚が動かないくらいの優しさで、クリームをなじませていってください。