5月23日(土)~24日(日)に東京ミッドタウン(東京都港区)で開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2015」。日経DUALは2つのイベントを主宰しました。ダイジェストは「岸谷香さん&小林照子さん DUALイベント大盛況」でも紹介しましたが、今回は「岸谷香さん トーク&ライブ」の様子を詳しくリポートします!

育休から復帰して「夫婦げんかが増えた」という人もいるけれど……

岸谷香さん
岸谷香さん

―― 育休を経て復職した方から「夫婦げんかが増えた」という声も届いていますが、岸谷さんはいかがですか?

岸谷 「仕事復帰したから夫婦げんかが増えた」ということはないですね。むしろ思春期の息子は夫が、娘は私が担当するという分担がうまくいっています。夫も息子との関係をとてもいい感じにやってくれているので任せています! 

 強いて変わったことといえば、夫に「今日家にいるの? だったら私、ちょっと出てきてもいい?」って言うことが増えたことかな。「お父さんがいるならちょっと私、スタッフと打ち合わせしてくるねー」とか、「友達と出掛けてくるね!」という機会が増えました。

 かつては「家族全員そろうことが大事!」な時期もありましたが、今は息子は思春期だし、娘はたまに夫が早く帰ってくると「おとーさん、おとーさん!」ってなるから、「お、今日は私がいなくても大丈夫そうだな」というときは、食事の準備をして出かけちゃいます。「大人が家に二人いるのはもったいない!」くらいの感じで(笑)

お母さん、お父さん達こそ、友達を大事にしてもうちょっと遊んでもいいと思う

―― そんなふうにお母さんが家族とは別の“自分時間”を持つことも大事なのかもしれませんね。

岸谷 本当にそう思います。私の場合は友達と過ごす“自分時間”が大切ですね。最近いくつになっても友達は大事だなと思うんです。学生時代もそう思っていたし、子ども達を見ていても本当にそう思う。そしてそれは、親である私にとっても同じ。 友達に救われることってたくさんある。

 子どものことでちょっと腹が立つことがあると、私は同じくらいの子どもがいる親友と話すんですが、それだけで気が晴れるんですよね。相手の子育ての愚痴も、他人のことだと思うと大きな心で受け止められるから、「あ、だったら私も大丈夫かな」とも思えたり。だから私、お父さんもお母さんも、いや、お父さん、お母さんこそ、友達を大事にしてもうちょっと遊んでもいいんじゃないかなって思うんです。