子ども部屋レイアウト変更・収納特集ではこれまで、「成長に合わせた子ども部屋づくり」や「間仕切りや狭さ対策」などを専門家に聞いてきました。

 ただ、実際に自分の家の状況に合わせてやるとなると、すぐにはイメージが湧きづらいもの。そこで今回は、DUAL読者が実際に行った4つの事例を紹介します。押し入れに眠っていた”あるモノ”を部屋の仕切りに活用した例、子どもが自分で整頓しやすいクローゼットの例など、まねしてみたくなるアイデアがいっぱいです。ぜひ参考にしてみてください。

*( )内は部屋のレイアウト変更を実施したときの子どもの年齢

<目次>
●おもちゃを間仕切りとして活用
●衣服をロッカー感覚で整理
●リビングで集中して勉強させるには
●夫がロフトベッドを自作

眠っていたおもちゃを間仕切りとして活用

■■事例1:仕切りにテントを活用。子ども部屋ができて「片付けの意識」

深見さん(仮名)(長男7歳、次男5歳)

 深見さんのお宅では、2階の広い部屋を「ゆくゆくは子ども部屋に」と考え、いずれ2部屋に仕切れるようにドアを2つ付けておきました。しかし実際は、子ども達は親の寝室で寝てリビングで勉強しており、しばらくこの部屋は家族の仕事部屋兼洗濯物スペースと化していました。

 部屋の改造に踏み切ったのは、長男が小学生になり、友達が遊びに来るようになってから。さすがにリビングだと大騒ぎになってしまうので、2階に遊べるスペースをつくろうと考えました。

間仕切りにカーテンと、おもちゃのテントを活用。子どもたちにも大好評
間仕切りにカーテンと、おもちゃのテントを活用。子どもたちにも大好評

 広い部屋の間仕切りとして、もともとあったカーテンを設置し、子ども服を収納するタンスも置きました。しかしそれだけでは足りず、押し入れにしまっていたテントを置いてみることに。すると、仕切りの役割にぴったり!眠っていたおもちゃを有効活用できたうえ、カラフルな色合いが楽しい空間を演出し、子ども達にも大好評でした。

 さらに、子ども専用の部屋をつくったことで、子ども達の意識にも変化が。

 「子ども達がリビングで遊んでいたころは、散らかしたものをついつい大人が片付けてしまうことも多かったのですが、子ども専用の部屋ができたことで、『自分達で片付けないなら、お友達を呼べなくなる』という意識付けができました。自分達でおもちゃを片付ける習慣がついてきたな、と感じます」