前回記事「『中学受験の天王山 小6夏休み』“塾別”過ごし方」では、7カ月後に受験本番を迎える6年生の夏休みについて触れました。今回は、中学受験を“する”と決意し、小3の2月から大手塾に通い始めた4年生、来年度に中学受験本番を迎える5年生の夏の過ごし方について、前回に引き続き中学受験専門の個別指導を行っているSS-1代表の小川大介先生に聞いてみました。

中学受験 実は一番重要なのは“5年生の夏休み”

 下の表は中学受験二大塾のSAPIXと日能研の4・5年生の夏のカリキュラムの内容と学習のポイントをまとめたものです。SAPIXでは4・5年生のカリキュラムの内容を比べてもそれほどの違いはありませんが、日能研では4年生では6日間だった夏期講習が5年生になると18日間と約3倍も日数が増え、受験生としての意識がいや応なしに高まるように設定されています。と同時に塾にかかる費用も上がり、子どもにとっても親にとっても「今さらやめるわけにはいかない状況」になってきます。

 小川先生は言います。

 「夏期講習の内容は日能研をはじめとする多くの受験塾では、これまで学習してきた内容の復習に充てられます。ですから、4・5年生の夏は苦手だった単元を克服する絶好のチャンス。ここでしっかり定着させて秋以降の学習へとつなげていきたいものです」

 「一方SAPIXの夏期講習は、若干の復習を含みつつもカリキュラムが進んでいくスタイルのため、結果的に普段より進度が速くなります。前の学年で習った単元をもう一度習うスパイラル式のカリキュラムとはいえ、実際には同じ単元でも、次に習うときはよりレベルの高いものを学習する。そのため、他塾の復習とは大きく内容が違うと思っておいたほうがいいでしょう」

 このようにひとくちに「夏期講習」と言っても塾によって内容がかなり違ってきます。けれど「一つだけ共通点があるんです」と小川先生。

 「それは、実は中学受験で一番重要なのは“5年生の夏”ということなんです」

 では、なぜ重要なのでしょうか? 小川先生に解説していただきました。

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【第2章】 中学受験のパートナー 塾との付き合い方
【第3章】 受験生 普段の勉強と、長期休みの戦略的な活用方法
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次ページから読める内容

  • 運命の分かれ道? SAPIXは5年の「算数」を乗り切れるかが肝
  • ボーダーラインは偏差値50~55。日能研は5年生の成績で志望校が変わる
  • 塾との相性を見極める小4の夏。転塾は遅くても小5の夏までに
  • 夏合宿を行う唯一の塾、早稲アカ。闘争心や体力の面で相性を見極める

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