第1回「雨の日は、家の中でできる運動遊びがおすすめ」、第2回「子どものバランス感覚を養う運動遊び6選」で、「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道さんが提案する、室内での運動遊び「親子たいそう」の紹介をしてきました。第2回記事ではバランス感覚(平衡性)を養う遊びを紹介しましたが、今回は、筋力を鍛える遊びを紹介します。
「親が疲れる遊び」こそ、子どもは喜ぶ
今回、親子たいそうを娘と実践してみて思ったことは、親子のいいコミュニケーションの時間になるし、家の中でいい汗をかくこともできたので楽しかったのは確かだが、「疲れる……」というのが正直な感想だ。
そのことを話すと、佐藤さんはこう言った。
「講演会などで、『子どもって、どんなふうに遊んであげると楽しくなるんですか?』と、よく聞かれるのですが、いつも『それは親が疲れる遊びです』と答えます(笑)。やはり、子どもというのは、親がある程度本気になって遊んであげないと、喜んではくれないものなんですよね」(佐藤さん)
仕事や家事に日々追われ、自らの体を鍛える時間を取ることもままならないママやパパにとっては耳が痛くなる話だが、佐藤さんはこうも話す。
「1年間のうち、子どもとタップリ遊べる日曜日って50回程度しかないんです。そんな貴重な時間を無駄にするのはもったいない。子どもは小学生になってくると次第にひとり立ちを始めます。そうなると、子どもに関わりたくても関われなくなってくるじゃないですか。先輩パパとして言いたいのは、未就学児の時期というのは親にとっても本当に貴重な時間なので、1日1日を大事にしつつ、親子で運動をしてほしいですね」
そんな佐藤さんの言葉を心に刻みつつ、今回は子どもの筋力を鍛えるのに効果がある親子たいそうを5つ紹介します!
うんていが苦手な子にやってほしい「だっこでむぎゅ〜、コアラさん」
【遊び方】
親が子どもを抱っこする。子どもは親の体に手と足でぎゅっと強く抱きつくようにする。子どもがしっかり抱きついたら、親は手を放して、いろいろなところに歩いていってみましょう。
【佐藤さんのアドバイス】
この遊びは、子どもが自分の力で親に抱きつくのがポイントです。腕だけではなく、足の筋力もつきます。公園の遊具でうんていや登り棒、ジャングルジムなどが苦手なら、この遊びがいい練習になるはず。しっかり抱きつくことができるようになったら、親の体から落ちないようにグルっと回らせてみるのもいいでしょう。子どもが重ければ重いほど、親の筋力も鍛えられます!
【パパライターの感想】
娘はうんていが苦手で、最後まで渡ることができません。なので、この遊びはぜひとも頻繁にやってみようと思っています。グルっと一周回れるように頑張ってみます!