優秀なシングルマザー・女性管理職候補に特化した人材紹介業を手掛ける会社、ハーモニーレジデンス代表の日月(たちもり)(福井)真紀子さん。これまで経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」促進事業として表彰されたり、2014年がんばる中小企業・小規模事業者300社に選出されたりしました。在日米国商工会議所(ACCJ)ウィメン・イン・ビジネス委員会の副委員長も務めています。8月1日からは女性管理職の人材探しを可能にする新事業「KigenW」をスタートします。

 そんな輝かしい経歴の日月さんですが、仕事と子育てを両立してきた道は平たんではありませんでした。子どもが2歳のとき、夫の転勤でアメリカへ。友達も両親もいない海外で子育てをしながら、法律事務所で働くなどしてキャリアを積みました。

 母として、起業家として挑戦を続ける日月さん。DUALでは前編・後編の2回に分けてインタビューをお届けします。前編は、アメリカと日本での子育ての体験談や工夫についてです。

アメリカでのシッター探しは日本国内以上に大変

日経DUAL編集部 日月さんはアメリカでの子育て、仕事を経験されていますね。日本国内でさえ保育園探しや、育児と仕事の両立などが大変なのに、海外という慣れない環境で子育てをする苦労はなおさら大きかったと思います。

日月(福井)真紀子さん(以下、敬称略) 子どもが2歳のとき、夫の仕事の都合でアメリカに渡りました。そして子どもが5歳になるまで3年間、アメリカで子育てをしながら働きました。アメリカには公立の保育園などなく、一番安くて月10万円。だけれど質は最低レベル。20万円出せばまあまあ、さらに余裕のある人は30万円出して・・・といった状況でした。

 夫は全然手伝わない人でしたし、始めは友達もいない、両親もいない。もう、ないない尽くしです。ベビーシッターを探そうにも、いわゆるベビーシッター協会のような団体もなく。どうやってシッターを探したらいいのか、よく分かりませんでした。

―― どのように乗り越えられたのですか?

 まず地元の人に相談してみました。すると「近所の老人会に行ってみなさい」と言われたので、老人会に出かけていきました。そこで、自分の名前と連絡先を書いた名刺を配ったんです。するとご老人の一人が、「あそこに日本人のおばあちゃんが住んでいるから、いいんじゃない?」と紹介してくれました。それで1人ゲット、というわけです。他にもママ友に紹介してもらったり、近所の高校生に声をかけたりと、色々なアプローチで人を探していきました。

 候補者が見つかったら、必ず全員と面談をします。良さそうだということになれば、さらに1時間のトライアルを実施しました。娘との相性を確かめるためです。遅刻をしないかどうか、といったことも確認しながら、信用できると思った人に頼むようにしました。

日月真紀子さん
日月真紀子さん

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  • 「将来への投資」と、給料が安くても必死で働いた
  • 条件を変えて、諦めずに探せば、子育ての解決策はある
  • 娘は会社設立のときに、一番の協力者になってくれた

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