「あなたがクラス・ペアレントになるのね」

 ミーティング当日、会場になっていた学校のカフェテリアに足を踏み入れました。んー、なになに? 子どもが所属する学年とクラスごとにテーブルが指定されているようです。「えーっと、キンダーガーテンの、○○先生のクラスだから……。あ、ここか」と、座席を見つけて座りました。はて? まだ時間早かったかな? 同じクラスの親御さんがほかにまだ来てないな。……ま、いっか。

 良くなかった(汗)。

 ミーティングが始まる時間になっても、私のテーブルには私だけ。まあ、それでも、話だけは聞いて帰ろうか、とノンビリと構えていたのです。ところが、PTOの会長だというお母さんが、テーブルをひとつひとつ回って挨拶をし始めました。そして、私のテーブルにやって来たとき。

会長:「あら、あなたがこのクラスのクラス・ペアレントになるのね?」

私:「……は? 違うと思います。大体、あの、クラス・ペアレントって何ですか?(汗)」

会長:「あら、初めてなのね。大丈夫、経験なくても(にっこり)」

私:「(だ、大丈夫とかそういう話じゃなくて)え、いえ、今日はどんな活動なのか、知りたくて来ただけで。クラス・ペアレントなんて、なんなのかもわからないのに、それは無理なんじゃないかと……」

 本当に、そんなつもりで今日のミーティングに来たんじゃないんです、会長。私、この国で育ったわけじゃないので、右も左もわかんないんです、会長(汗)。冗談抜きで、いきなりそんな責任押し付けないでください、会長〜っ!!

 なんだか、強引に話が進められつつあるのを感じ、これは逃げたほうがよさそうな気がしてきて、あたふたと席を立とうとするクローニン真木。しかし会長さんは、慈悲のある笑顔をキープしながら優しく肩に手を添え……というポーズを取りつつ、そのままグイッと私を席に押し戻す(!?)と、

会長:「いえいえ、ノー・プロブレム!あ、この人に書類渡してちょうだい!」

 と、他の役員さんを大声で呼ぶではありませんかっ!? 会長、人の話全然聞いてないですよね(涙)。

 だから、クラス・ペアレントってなんなんですかーっ!?