チック、にらみ、かんしゃく 幼児期の問題行動
子どもの「心の状態」に気づいて親が対応。そのままにしないほうがいい場合も
【OKワード/NGワード】
○「そんな顔しないで言ってごらん?」
×「そんな顔しないの!」
にらんでいる顔を見たときに即座に否定せず、根気よく、「どうしたの?」「言ってごらん?」と気持ちを聞いてあげてください。
【なぜ起こっているのか?】
やりたいことがあっても認めてもらえない。矛盾があっても反論させないように、大人が抑圧している可能性があります。
【青年期の問題につながることは?】
言葉にできない感情を「にらむ」ことで表現している可能性があります。「どうせ聞いてくれない」と心を閉じてしまったり、弱い者にエネルギーをぶつけたりするステップを踏まないように、眠る前の短い時間でもよいので、子どもの気持ちを聞いてあげる時間をつくりましょう。
一過性の場合も多い「チック」 そっと見守って
チック
目をパチパチさせたり、細かく肩を上げたりして表していることがあります。一過性の場合もよくありますから、まずは大げさに反応をしないでほしいです。思い通りにいかないときにどういう行動をするのか、気になる場合にはよく見てあげてください。長く続く場合には、お医者様に相談しましょう。
私の元へ相談に来てくださったママの不安が取り除かれたとき、翌日からお子さんのチックがなくなったということもありました。パパやママの気持ちともつながっている場合があるかもしれませんね。
【OKワード/NGワード】
○何も言わずにそっと見守る
×「目をパチパチしないの!」
チックの場合、本人は無意識にやっていますので、「しないの!」などと言葉にすることでその動作を“強化”することがあります。「あ、やっているな」と思っても、何も言わずに見守り、「公園へ行こうか!」などと、他のことへ意識をそらしましょう。頻度を下げることで少なくなっていく場合があります。
【なぜ起こっているのか?】
一過性の場合もありますが長期にわたる場合には、子どもよりも親の心が不安定で感情のコントロールができていない可能性があります。また、愛情不足や、無意識に無理をさせている場合も。
【青年期の問題につながることは?】
友達にまねをされることで、「外に出たくない」と言うようになる場合もあります。将来的に対人関係に支障が出る可能性も(脳の障害のケースもあります)。