あなたにとって「働く」とはどんなことでしょう。妊娠や出産を機に仕事を辞めたというママの中には、素晴らしい経歴をもっていたり、子育て中に勉強をしていたり、頑張っている人がたくさんいます。もし心のどこかで「働きたい」という気持ちがあるのなら、「働く」と決めてみませんか。このコラムでは、働きたいという気持ちを持ちながらも働き始められなかったママ達がもう一歩踏み出すことができるようになるためのノウハウをお届けします。本コラムは、書籍『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』から転載しています。

産後のブランク 「何かしたい」を頭のすみにおいておく

 子どもの世話に追われて毎日が過ぎ、仕事からは遠ざかるばかり。「今のままで大丈夫かしら」と心配になることもあるでしょう。初めての育児なら、手探り状態は当たり前です。仕事を始めたほかのママや先輩ママたちは、同じ歳月をどのように過ごしていたのでしょう?

 ヒントは、日々の生活でのちょっとした工夫や心がけ次第で、「ブランク」を「ブラッシュアップ」に変えられるということです。忙しい育児や家事をしながらでも、「何かしたい」「何かできないかな」という気持ちを忘れずに頭の片すみに入れておくことがまずは大事です。

 再就職でやりたいことが明確な場合は、そのために資格取得の勉強を始める、スクールに通うなど、やるべきことがはっきりしているので、そのための時間の確保をどうするか考えればよいでしょう。

生活の中や身近な場所から、動き始めてみる

 再開の時期も方向性も定まらず、まだ漠然としている方も多いでしょう。まずは今の生活リズムを整え、生活時間の中や身近な場所でできることにチャレンジしていくことが、ファーストステップになります。

 たとえば、「離乳食どうしてるの?」など個人的な悩みや不安がきっかけで、ママ友を集めて勉強会をスタート。これが、子育て支援の団体に発展したケースがあります。

 最近では、自治体が無料の子育て講座や親子講座を開催する機会も増えています。自分で開催するのはハードルが高くても、このような講座に、初めの一歩として気軽に参加してみると、外の世界を知るきっかけになったり、また同じような悩みや目的意識を持った人とつながったりすることができます。

自治体の無料講座にはヒントが詰まっている

 子育て関連でなくても、男女共同参画の部署がコミュニケーション力向上や、女性の就労、起業に関する講座を開くこともあります。また、パソコン講習や履歴書の書き方、面接のスキルアップなど、行政、民間双方による再就職支援セミナーなどもあります。

 最近では託児付きの無料講座を開く自治体も増えています。自分のスキルアップと、子どもを預ける練習が一度にできるいい機会なので、ぜひ参加してみましょう。

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