ゲーム機は“与えない”派? “与えてルールを徹底する”派?

横山 高学年になってくると、カードゲームやゲームもしますよね。なんで子ども達は公園にカバンを持っていくんだろうとずっと不思議だったんですけど、みんなゲームやカードを入れていたんですよね。

片山 そうそう、せっかく公園に遊びに来ているのに、ゲームで遊んでいる子が多い(笑)。

―― ゲーム機の所有率は小学校高学年ともなるとかなり高いと聞きますが、逆にゲーム機を持っていない子っているんですか?

横山 ウチは持たせていなかったのですが、逆にやりたくてたまらなくなってみんなが集まってるところに行って貸してもらっていたようです。

川上桐子さん(仮名)
川上桐子さん(仮名)

川上 今、ウチの小2の息子がゲーム機問題にぶち当たっているところなんですよ。お姉ちゃんのときはすごく厳しくしていて、小4になるまで買いませんでした。買った後も「ゲーム機を持って外に行くのは禁止」というルールにしていました。

 お姉ちゃんはそれでよかったんですけれど、弟は最初から姉のゲーム機が家にあるので使うようになったんですね。でも、わが家のルールでは外に持って出るのは禁止なので、公園で友達から借りてしまうんです。

 それを見ていて「本当にこのまま厳しくしたままでいいのだろうか」と、最近ちょっと悩んでいます。厳しくすればするほど、他の子のゲーム機を占有しちゃったりして、それはそれで問題になるじゃないですか。どうすればいいのか、ちょっと難しいなあと思っています。

片山 ウチの場合は4歳くらいからゲーム機は与えていました。「ニンテンドーDS」を全機種持っています。小学生のうちから自由にさせていて、「『ゲーム機を持っていないから、アイツっていつも借りにくるんだよ』なんて言われるのもかわいそうかな」というのがあったもので。

 それぞれの家庭によって考え方は違うと思うんです。私は「アレはダメ、コレはダメ」と言うのはすごく簡単ですが、やはり周りに溢れているモノなので、それを持っていないことでいじめられることもあると思う。だったら、あえて持たせて、ルールを作ってきちんと使わせようと思ったんですよね。

―― 子ども達にとってゲームやカードなどが大事なコミュニケーションツールとなっている感じですか?

片山 ゲームやカードで対戦したりとか、カードなどは交換できるみたいなんですよね。私はよく分かっていないのですが(笑)。「なんでそんなに公園に集まってゲームしてんの?」って聞いたら、「色々対戦できて楽しいんだよ」って言っていました。

川上 ゲーム機を使えばいろんな人と通信対戦できるんですよね。一人で遊んでいるように見えても、知らない人と通信対戦していたりする。

横山 せっかく公園に行っても体を動かして遊ばない。でも、よく見ていると誰か1人が走り始めると、みんな一斉に走り出してしばらく遊ぶ。しばらくするとまた戻ってきてゲームを始める。ウチの子は、みんなが体を動かして遊んでいる隙に貸してもらっているみたいなんです。

横山 ウチの場合は下の男の子のときには「中学受験に合格したら買ってあげる」ということにして、それまでは買いませんでした。無ければ無いで問題ないし、ゲーム機を持っていないことで何かトラブルになったこともありません。

 目に悪いというわけでもないし、同じ趣味の友達が多かったから、カードゲームは一緒にしていました。それで、ゲーム機が空いているときには借りて遊んでいました。