夏休みは有給休暇を“まぶし”て、子どもとの思い出作りに工夫

横山 とはいえ、親にとって一番不安なのは小4の長期休みです。1日丸々一人になる日が続くと、さすがに子どもも退屈になってくる。「一人でも大丈夫」というのはせいぜい週に1日くらいであって、それが続くと「しゃべり相手もいないし、ちょっとつまんないからどうしよっかなあ」「友達に電話かけてもいないし」……と寂しくもなってくる。

―― 長期の休みを乗り越えるために、1週間は母親の実家、1週間は父親の実家に行かせて、あとの1週間は家族での夏休み旅行といった感じにしている、といった工夫を聞いたことがありますが、皆さんはどうしていますか?

川上 わが家は有給休暇をまぶして入れるようにしています。子どもに予定が無い日をチェックして、半休や全休を取って家にいるようにする。そうして子どもが「ヒマでヒマでしょうがない」ということがないようにしていました。

 親が働いていても「夏休みって楽しいものだ」と思ってほしかったので、一緒に映画を見に行ったりとか、家族旅行でもスポーツ的なワークショップを体験させたりしていました。周りのお友達もお盆前後に家族旅行に出かけるパターンが多いので、わが家も遊ぶ友達がいなくなるお盆シーズンに合わせて旅行に出かけるようにしました。

―― 夏休みのスケジューリングって大変なんですね……。

川上 とはいえ、夏休みに入ると「誰がどの日にどれだけ遊べるのか」というのが分かってくるみたいなんですね。親が思っている以上に遊ぶのに忙しそうにしていたりするんです(笑)。

 私が「半休を何とか取ってどこかに連れていこうかな」と思って意見を聞くと、「その日はムリ!」って言うんですよ。「その日は〇〇ちゃんと遊ぶからって」。「もっと早く言ってくれないと。こっちにはこっちのスケジュールがあるんだから」ってあきれ顔ですからね(笑)。

 そういうこともあるので、そんなに親が心配するほどのことでもないんじゃないのかなっていうのが実感ですね。「こっちは何とか仕事を調整してどこかに連れていってあげようと思っていて、もしダメになったらかわいそうだからギリギリまで言うのはやめておこう」などと気を使っているのに。そう言われて寂しいような、ホッとするような……(笑)。

片山 友達と遊ぶ場所も、どんどん子ども同士で見つけますしね。友達の家もありますけど、あとは公園とか、児童館とか。

川上 ウチは公園に行けば友達が誰かは必ずいるといった感じですね。

片山 小さい公園はあちこちにありますけど、ある程度の規模の公園に行けば、だいたい誰か遊び相手が見つかるのでそこで一緒に遊ぶといった感じですね。