マッサージクリームだけはケチらない

(左から)メークを施してもらう“ハッピーな”大野さん、メークアップアーティストの藤枝さん、もうひとり“ハッピーな”山村さん、そして二人の印象分析をする小林さん
(左から)メークを施してもらう“ハッピーな”大野さん、メークアップアーティストの藤枝さん、もうひとり“ハッピーな”山村さん、そして二人の印象分析をする小林さん

 “運よく”じゃんけんに負けた大野さんと山村さん、会場中の女性達からの羨望のまなざしを背に受けつつ、恥ずかしそうに舞台に上ります。

 「山村さんの印象は、クール。それでいて情熱的でワイルドなイメージもあります。大野さんは清楚で清潔感があり、きびきびとさわやかに仕事をなさっているというイメージです」と、即座に小林さんの印象分析が行われる。その後ふたりの個性を際立たせるべく、美・ファイン研究所のメークアップアーティスト、藤枝暁子さんと矢次千尋さんがテキパキと仕事に取り掛かる。

 まずはメーク落とし。「クレンジングを兼ねたマッサージクリーム、たっぷり使っているでしょう? ここがポイントです。マッサージクリームだけは、ケチらないでくださいね! たっぷりのクリームで柔らかく、優しくマッサージするんです。力を入れてゴシゴシは厳禁ですよ」と小林さん。

 「本当にソフトタッチです」と、大野さんが目をつぶりながら言う。

クリームをたっぷり使い、優しくマッサージ
クリームをたっぷり使い、優しくマッサージ

ホットタオルで肌もほっとしている

矢次さんが上からそっと押さえるホットタオルからはラベンダーが香る
矢次さんが上からそっと押さえるホットタオルからはラベンダーが香る

 ティッシュで押さえるようにしてクリームを拭き取った後、ホットタオルが運ばれてくる。熱いタオルで顔を温め、さらに深いところの汚れまできれいに落とす。「ホットタオルは、簡単に作るなら電子レンジで1分ほどチン。時間があるのなら、手であちち、というくらい熱いお湯にタオルを浸して絞ります。タオルそのものは、商店街でもらうような薄手のものが使いやすいでしょう」と、小林さんが説明すると、山村さんがタオルの下から言う。

 「ものすごく気持ちいいです」

 「すごい! 血色がよくなりましたね!」と羽生編集長、思わず近寄ります。

 「素肌に透明感が出たでしょう?」と、小林さん。「赤ちゃんのようにつるっとした若い肌が出てくるんですよ。皮膚って脳とつながっているのね。いい気持ちだわ、いいにおいだわ、という感覚が肌を育てるんです。自分の肌を愛している人が、自分の肌をどんどん育てるんです。皮膚は知っているんですよ、愛されているかどうか」

 時間にしたらほんの数分、温かいタオル1枚でこの素肌が手に入るなら、今晩から私も……と会場中の人が思ったはずだ。

もともと美肌の大野さんだが、ホットタオルの後は透明感が違う
もともと美肌の大野さんだが、ホットタオルの後は透明感が違う