【これまでの特集記事】
1. 保育園お迎えのアウトソーシングは「自分への投資」
2. シルバー人材センターとファミリーサポートの活用法
大事な用事のある日だけ、という単発の利用でもいい
企業のお迎え・見守りサービスを、ビギナーの疑問や不安に沿って詳しく見ていこう。
「お迎え・見守りサービス」は、各社の「ベビーシッターサービス」の中に含まれるケースが多く、独立したメニューとして確立されているわけではない。企業によって業務の範囲に多少の違いはあるが、一般的に以下のような流れで行われる。
依頼を受けたシッターが、ママ・パパに代わって保育園や学童にお迎えに行き、子どもを連れて自宅へ帰宅。どちらかの親が帰ってくるまで子どもと一緒に遊んだり、夕食が準備してある場合は温めて食べさせたり(食事を一から作るケースも)、入浴の介助や寝かしつけをしたりと、依頼された内容に沿って、時間内でできるところまでお世話してくれる。
その後、帰宅したママ・パパにバトンタッチ。日誌などで詳しく報告してくれるため、その日の子どもの様子や業務の流れを把握できる。
こんな使い方も増えている。夕方、シッターが保育園や学童で子どもをピックアップし、そのまま習い事のスクールや塾へ。シッターは周辺に待機して、終了後に自宅まで子どもを送り届ける、というものだ。
ベビーシッターサービス「ラビットクラブ」を運営するタスク・フォースの取締役営業本部長・永井美穂さんによると、「仕事が忙しいという理由で子どもの教育に時間を割けないことを心苦しく感じる方は多いようです。『塾の夏期講習の送迎を10日間だけ』という単発の依頼から、『月曜日はスイミング、火曜日は英会話』という定期の依頼まで、習い事や塾の送り迎えの需要は伸びています」
お迎え・見守りサービスをお願いするペースは人によってまちまち。週の決まった曜日以外に、大事な用事がある日だけ、という単発の利用ももちろん可能だ。
ポピンズのサービス事業本部マネージャー・菅原櫻子さんによると、「最初はお子さんを預けることに不安があった方も、いざ帰宅してみたら、お子さんが楽しそうに過ごしていたり、スヤスヤ眠っていたりする姿を見て、ホッと安心されます。それに、家に帰ったら食事が済み、おもちゃは片付けられ、シンクもきれいになっている。『一度利用してみたら手放せません』とおっしゃいます」
次ページからは、「え、そんなことまでお願いできるの?!」という各社サービスの他に、料金・サービス内容の比較表を紹介しよう。